暑いバンコクで暮らしていたり、旅していたりすると、日本の冬に感じる温かいものに飢えてきます。たとえば、温泉にゆったり浸かったり、アツアツおでんをほお張ったりするというのは、絶対できないわけではないですが、あまりチャンスがないですね。
そうしたなかで、鍋をみんなで囲むというのも、時々やってみたいことのひとつです。
おいしい鍋料理のある店はないかと、訊いてみたところ、タニヤの「エビスダイニング」をあげる人が多かったのです。タニヤではおなじみの店なのですが、ボリュームのあるもつ鍋やタタキが食べられるというのです。遅まきながら出かけてきました。
アクセスですが、BTSサラデーン駅のあるシーロム通りからだと、タニヤ通りに入ってカラオケアゲハや高レート両替所として有名なタニヤスピリットの前を通り、世界の山ちゃんのところを右折して路地に入った左側にあります。大阪王将のあるならびです。
豚のマークの白い看板のあるビルの階段を上って2階へ。店は、カウンター席とテーブル席、そしてガラスで覆われた喫煙可能な個室(中のテーブル間には仕切りなし)があります。さまざまな色の電飾や可愛い電灯、レンガ調の壁の作りなど、明るくておしゃれな雰囲気の店内です。
日本人の店長さんと、日本語の通じるタイ人スタッフがいるのでオーダーもしやすいです。
ざっとメニューをみると、アサヒスーパードライ100バーツ、スーパードライ瓶ビール(640㎖)で160バーツ、シンハービール(330㎖)110バーツ、サントリー角ハイボール120バーツ、角ボトルだと1300バーツ、酎ハイで100バーツです。モツがある店らしくマッコリもあります(490バーツ)。
おつまみは枝豆80バーツ、たこわさび130バーツ、サラダ盛が140バーツ、ヤム塩辛140バーツ、豚ナンコツ120バーツ、鶏のから揚げ160バーツ、といったところです。
そのほか、塩クッパやアイスクリームまであったりします。
そして、牛ホルモンもつ鍋は一人前370バーツです。ニラやもやしが山盛りとなっており、なかなかのボリュームです。席にカセットコンロごと持ってきてくれて調理し、出来上がると店員さんが取り分けてくれるので、みんなで食べに行っても誰かが鍋奉行のようになって気を遣わないですみます。
4人で行ったのですが、みんなで同じ鍋を食べるというのは美味しさが増します。モツも極端に脂でドロドロしている感じではなく食べやすいと思います。ほんのり甘く感じるあっさり醤油味ですが美味しい旨みが染み出ていました。
ほかのおすすめは酢モツ(120バーツ)、そしていろいろなタタキです。ハツやタン、レバ刺しなどがそろっています。それぞれ、ハツタタキはポン酢、タンタタキはニンニク醤油、レバ刺しにはゴマ油が合うということで、味付け用小鉢も用意されています。毎日農家から直接仕入れているそうで、もちろん新鮮安全なものです。
久しぶりに生肉を食べました。コリッとした食感に肉の新鮮なみずみずしい味わいが口に広がりました。
全体的に値段は安いですが珍しい料理が多いです。きれいでおしゃれな店内は女性でも入りやすい雰囲気です。
ちょっと普通の日本居酒屋は飽きたなという方や、みんなでワイワイ鍋を気軽に囲みたいという場合、クーラー冷えした体を温めたいなという冷え性の人ならお勧めだと思います。
【ショップDATA】
エビスダイニング
<住所> 2F 58/18-20 Silom Road Suriyawong, Bangrak, Bangkok,10500 Thailand
<電話> 02-632-9100 (日本語可)
<営業時間> 17時~24時
<言葉> 日本語可(日本人店長がいます)