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ペイバーの意味とは?タニヤカラオケパブ開業情報・料金相場

ペイバーの意味とは?タニヤカラオケパブ開業情報・料金相場

 タイ・タニヤでカラオケ店を売買店舗を買い取って開業し、独立オーナーになるためにはどうすればよいのでしょうか。ひきつづき「タイ・タニヤでカラオケを開業するにあたっての準備ポイント」でお伝えした、「カラオケ店の開業準備 チェックシート」をみていきましょう。

今回は、「料金相場の調査とシステム・価格の決定」について考えてみましょう。

 まず、基本的なことですが、タイにおけるカラオケ店とはそもそもどういうシステムの店なのでしょうか。

簡単に言うと、「連れ出しができるキャバクラ」ということになります。日本にあるサービスで例えるとキャバクラで盛り上がったあとに意気投合した相手を連れ出すと女の子がホテヘル嬢になる、というシステムです。したがって、お客はカラオケ店に飲食代を支払い、女の子を連れだす場合は、いわゆる“ペイバー代”と呼ばれる連れ出し料金を払います。

 タニヤのカラオケ店の料金相場・価格設定について

 タニヤの価格相場ですが、お客のお酒の飲み放題の1時間セット料金は600バーツ~900バーツほどです。女の子のドリンク代金や、もし料理がある店の場合は、当然別途です。また、ボトルを入れたらまた別の料金システムが発動します。

そして、OFFとかペイバー代と呼ばれる、女の子の連れ出し料金は、店やショートかロングかによって変わってきますが、600バーツ~あります。

 このあたりも、周囲の店の料金設定と比べたり、自分の店の女の子の質や数、アクセス立地の良さなどで価格設定を判断していかないといけません。当然ですが、相場より安ければ薄利のビジネスになったり女性の求人で苦戦したりすることになりますし、ただ高いだけで付加価値を創り出すことができなければ客足が落ちます。このあたりは営業戦略です。

タニヤ 開業
カラオケ店を開くなら、料金設定も考えないといけません。

 カラオケ店の“ペイパー”の本当の意味とは?

 ところで、基本的なことですが大事なことなので念のため確認しておくべきことがあります。日本に比べて開放的なので誤解する人は多いですが、タイランドの法律でも売春は禁じられています。また、厳密にいえば、本来はペイパーとはゴーゴーバーの方の用語だそうで、カラオケ店の場合だとOFFなどといいます。同じ意味で使われているのですが、OFFと言ったほうが、タイの風俗業界の構造がわかりやすくなります。

 どういうことかというと、お客が店に払う“OFF代”(ペイバー代)は連れ出し料やプレイ代ではなく、あくまでも“罰金”なのです。

「カラオケ店のキャバ嬢が接客勤務中に、お客さんと意気投合してデートをするため店を早退したくなった。早退したら勤務に穴を空けるわけだから女の子は店に、仕事をオフにするペナルティーを払わないといけない。このためお客さんが、その罰金を女の子との相談の上、出してあげることにした。」という建前なのです。

もし「プレイ代」ということだと、女の子とお客がこれから外で行うことに、店側が関知している、ということになります。それだと違法です。あくまでも店としては「店の女の子が早退してしまった・・・仕事に穴を空けた罰金はもらったけれど、女の子が早退してどこに行くのかは知らない。」みたいなスタンスでないといけないのです。

 これは、タイのカラオケを知っている人なら常識の話ではありますが、ほんの一例です。

ちなみに、この前提を知っていると、夜遊びをする、いちユーザーとしてもスマートな遊び方ができます。

どうしても日本の風俗の感覚でいると、「プレイ代を払ったのだから、自分はこの娘をどうにでもしてよいのだ」

という意識になりがちです。でもペイバーはあくまでもプレイ代ではなく、女の子が払わなければならない罰金なのだ、ということをふまえておくと、タニヤのカラオケの女の子の置かれている立場が理解しやすくなります。つまり、本来は店に帰らないといけない女の子を無駄に長い時間拘束する行為は、女の子の立場を悪くする行為になってしまうわけで、その辺を踏まえて、長い時間一緒にいたいのならショートではなくロングタイムを選択するとか、ショートならカラオケ店を出た瞬間「タイマー」がスタートしているのだという意識でふるまうのです。

ショートは”2時間プレイできる”という意味ではなく、女の子がカラオケ店にいなくてはいけない時間を2時間だけ切り取った、ということなのです。そういうことを踏まえているお客は、女の子にとっては、遊びなれていて頼りがいがある人、というように見えるはずです。

すこし話がそれましたが、夜遊びをする立場でも、こうした微妙なニュアンスを知っているか知らないかで、状況が大きく変わってくる可能性があるのです。ましてタニヤでカラオケ店を経営する側になるのであれば、なおさらです。このような微妙な建前や、タイ王国の法律、警察当局の規制の動向などを知らないで、外から見える印象だけで「他の店もやっているから大丈夫。」「タイは自由な国だから。」と対策をしないで営業をしていると、たちまち警察に踏み込まれて、営業停止処分をくらったり、摘発されたりしてしまいます。

このあたりは、業界の人に話を聞いたり、情報をよく持っている店のフランチャイズやグループ店になるなどするのが、情報を得る一つの対策方法です。

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