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東南アジア各国に長期滞在している日本人滞在者のなかにはインターンシップと呼ばれる方法を使って、長期滞在をしている人もいます。海外で仕事をするという場合、日系企業のその国の支社に採用・配属されるか(いわゆる「駐在員」)、その国の企業に就職する(いわゆる「現地採用」)ことで、就労ビザなどの滞在資格や生活費を得るわけですが、そうした枠組みには収まらない立場の人で、でも海外で長期滞在したり、最低限の生活手段を手に入れたいという事情の人を、受け入れている就労スタイルが、インターンシップです。
東南アジア各国の、フィリピン、カンボジア、ラオスなどであり、タイにもそういった形態で人材を募集している企業があります。今回はそういった企業からの求人募集情報が届きましたので、取り上げてみましょう。
インターンシップとは?
インターンシップは本来は、学生などの就職活動のなかで出てくる制度です。その企業に本格的に入社する前に研修生として仕事の流れを体験して自分の適性を判断する、というものです。では海外におけるインターンシップとは、何でしょうか。大きく分けると二つあります。
ひとつは、日本の企業が東南アジア各国にもっている海外支社に研修生として行ってもらい体験をしてもらうというものです。慣れない海外勤務となるので、事前に現地の様子や業務を知ってもらう意図があります。
もうひとつは、現地の企業などが就業訓練という形で働き手を集め、見返りとして住む場所などを用意するという制度です。今回取り上げるのはこちらのパターンについてです。
インターンはあくまでも就労形態を意味していますので、実際の仕事は様々です。
客引きガイドや、コンピューター系、建設系までいろいろあります。職業訓練という意味合いもありますので、タイ語などの現地語や英語などの語学力がなくても、大丈夫なところも多いです。
海外インターンのメリット・デメリット
インターンは、職業体験・研修をするという建前のため、無給だったり、有給でも最低限の手当程度だったりしますが、そのかわりフォロー体制が用意されています。
働き手のメリットとしては、
・最低限の生活補助(1日の食事代や生活費の補助。)
・滞在資格の補助(就労ビザの発行やなんらかの形で滞在ができるように紹介や便宜をはかってもらえる。)
・生活場所の確保(無料もしくは格安での宿泊が可能な寮などが用意される。)
があります。(採用企業により異なる。)
要するに、「給料が安い(ない)代わりに自由があって、住む場所や最低限の生活費、ビザなどのフォローが受けられて滞在に関しての心配をしないですむ」という生活スタイルです。
海外インターンは、どのような人に向いているのか
こうしたライフスタイルが必要という人はたとえば、
・バックパッカーなどで東南アジア各国を周っているがホテル代やビザ代が無くなってきた。
・急なトラブル(病気や盗難など)で滞在費や帰国費が足りなくなってしまった。
・とにかく海外でなるべく費用をかけず暮らしたい。
・海外で個人事業やノマドワーカーをしているが滞在資格や拠点だけは確保したい。
・なんらかの事情でしばらくタイにいたい。
といったケースがあると思います。
もちろん、正社員などにくらべて貯金を大きくためるとか、家族を養うという場合には向いてはいません。でも、学生さんやフリーターの旅人によっては、将来海外で仕事や生活をしたいが、そのまえに海外生活が自分に合うかどうか試してみたい、というリサーチを兼ねてということでしたら、意義はあると思われます。住み込みで生活費が節約できるというメリットもあります。
また、そうした所から、技術を身につけたり、人脈を広げてステップアップしていくということも可能です。
タイのカオサンなどの安宿・格安ホテルで長期滞在している人の中で、まずは仕事や滞在資格、住む場所を探しているという人がいれば、インターン制度も視野にいれてみては良いと思います。
もし、インターンで仕事をしたい、という人は、ご紹介が可能です。現在、バンコクにおられない方は渡航予定が決まってから来バンコク日をお書き添えの上、バンコククラブまで、履歴書をお寄せ下さい。日本などバンコクの外にいらっしゃる方で、渡航予定が決まってない方のお問い合わせには対応できかねますので、予めご了承下さい。