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タイに観光に来ていて、滞在期間を延長したい場合は、ビザの更新をすることができます。今回は観光ビザの延長を行った人による体験談が寄せられましたので、同じようにビザ延長を考えている方の参考に、ご紹介します。
ラオスで観光ビザを取る2020年最新情報はこちらの記事を参照ください。
【2019年2月~】ラオスでのタイ観光ビザ申請が予約制に・取得方法図説
バンコクでタイ観光ビザの延長手続き方法・イミグレ行き方・基礎知識
みなさんこんにちは。バンコクで観光ビザの更新に行ってきました。
基本的なタイの滞在ビザについての基本情報と、延長の申請手続きの方法についてリポートします!
観光ビザとは?今さらきけないタイのビザについて
まず、基本的な知識をまとめます。ご存知の方は飛ばして次章をご覧ください。日本のパスポートを持っている方(以下の情報はすべてこれを前提としての話です。)の場合、タイに入国する場合、30日間以内の観光目的などの滞在であればビザは不要です。
「年末年始に1週間ほどタイで休暇をとる。」
「学生が夏休みにバンコクから入って周辺国をバックパッカーし、1か月してバンコクから日本へ帰国。」
「モルディブに行く飛行機の乗り換えでタイに降り、ついでに空港の外に出て買い物をする。」
というようなケースではビザは不要です。
これ以外の場合は、目的に応じてビザを取得する必要があります。
「観光ビザ」(ツーリストビザ) → 31日間以上の観光目的で入国の場合。“シングル”は60日間有効。
「就労ビザ」 → タイで仕事をする場合。日本企業のタイ支社への転勤や、タイ現地の会社で就職する場合など。
「学生ビザ」(EDビザ) → タイの学校に入学する場合。
このほか、タイで年金生活を送るためのリタイヤメントビザや、投資家ビザなどがあり、タイ人配偶者がいる場合などは事情が変わってきますが、基本的なものは以上です。当然、観光ビザや学生ビザで入国して賃金の発生する仕事(アルバイトであっても)をするのは違法です。タイで就職した場合は、すぐに会社の方でワークパミット(労働許可)取得の手続きをしてもらう必要があります。
観光ビザがある場合の滞在期間はシングルエントリー(期間によりシングルとダブルの二種類があるがダブルは近年取得が大変で難しいそうです。)の場合60日間ですがイミグレ―ションに行って延長手続きを行えば、さらに30日間の期間延長が可能です。
その後は、以前はいったんタイを出国して再度入国すれば30日間ビザなしで(つまり振出しに戻る)、滞在ができました。理屈上はこれを繰り返せば長期間連続滞在が可能でしたが、最近は厳しくなってきていてノービザ長期滞在はほぼ不可能となっているようです。
わかりやすくまとめると、
(1)、 ノービザでタイ入国 (年間合計90日間までノービザでの入国が認められている)
↓
30日間滞在
↓
(2)、イミグレーションで滞在延長(30日間)手続き
↓
30日間滞在
↓
(3) 国外へ出てその国のタイ大使館で観光ビザを取得。
↓
60日間滞在
↓
(4)、イミグレーションで滞在延長(30日間)手続き
↓
30日間滞在
↓
(5)、(3)へ戻る。
一度観光ビザを取得すれば最大3か月間(一度延長手続きが必要だが)タイに観光目的で滞在が可能というわけです。次の章では、この延長手続きの方法についてお話しします。
イミグレーションへの行き方
タイの観光ビザを延長したい場合はイミグレーション(入国管理局)へ行きます。パスポートの入国スタンプを見て、その30日後が出国期限なので、その前までの平日にイミグレへ向かいましょう。ちなみに期限ぎりぎりではなくても5日ほど前くらいなら受理されるらしいので、余裕をもって早めに行くことをお勧めします。
バンコクのイミグレーションオフィスは、バンコクの北部、ドンムアン空港の近くにあります。都心からは遠いです。日本人にもなじみの深いアソークやシーロム・タニヤなどの都心エリアからは20㎞ほど離れています。全距離をタクシーで移動するとなると、シーロムやアソークあたりからだと250バーツ程でしょう。近くにあるドンムアン空港までででは300バーツほどです。
全部タクシーですとお金もかかるし、時間帯によっては渋滞にまきこまれるので、途中まではBTSやMRTを使うとよいでしょう。BTSの最寄り駅はモーチット駅、地下鉄MRTではチャトゥチャック・パーク駅です。この二つの駅はすぐ隣同士にあります。駅名のとおりここは有名なチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットがある所です。BTSで着いた場合は歩道橋を渡って、駅から見える巨大なクイーンシリキット公園側に降りてください。MRTの駅の場合は、地上出口目の前の通りです。この通りに写真のようなバスの停留所があります。
ここで52番のバスを待ちましょう。30分も待っていればいつか来ます。52番のバスに乗ったら、運賃はエアコンなしのバスなら一律9バーツですので、車掌に払います。
このときに、「トーモー」(タイ語でイミグレーションのこと)と伝えておくと、忙しくない車掌であれば降りる停留所になったら教えてくれる場合があります。でも基本的には自分で窓の外の景色を見て判断してください。スマホがあれば位置情報サービスを見ながら今自分がどこにいるか確認してもよいでしょう。
モーチット駅からは約13㎞ほど離れていて20分ほどかかります。
最初はバスに乗った通りをひたすら北に向かいます。左側にはクイーンシリキット公園が見えていますが、しばらくすると公園が終わる角の交差点で少し左斜め前方に道を進んでいきます。それから6,7分ほど郊外の町を進んでいくと左側に鉄道(タイ国鉄)の線路と建設中の高架鉄道の高架が道路と並行するようになります。
そこから10分ほど進むとタイ国鉄のラックシー駅の付近でバスが直角に左折して線路を越えます。
そこから1.5㎞ほど進むと二つ目の歩道橋の手前あたりで左側にこのような大きな建物が見えてくるので、ここでバスのボタンを押してバスを停めてもらい、バスをおります。
バスを降りて合同庁舎の敷地に入ると門のすぐ後ろにバイクタクシーがたくさん待っていますので、「トーモー」(イミグレ)と伝えてバイクに乗ります。敷地は広大でイミグレーションの建物の入り口までは1.2㎞もあるので歩くと大変です。
バイクタクシーはイミグレの建物の玄関まで連れて行ってくれます。料金は20バーツでチップも不要。あらかじめ20バーツ紙幣を用意しておきましょう。
<駅からタクシーを使う方法も>
以上が面倒であれば、BTSモーチット駅前からタクシーを拾い、イミグレーションへ向かうのも手です。150~200バーツくらいが相場です。タイ人のタクシー運転手に「イミグレーション」と言っても通じないので「トーモー(タイ語でイミグレーションのこと)」と伝えてください。
延長申請の手続きのやり方
建物に入ると金属探知機のゲートを過ぎて進むと正面に巨大なホールが見えます。その手前の右側がイミグレの受付です。
申請にはパスポート原本と、パスポートコピー(顔写真のページと最新入国スタンプのページ。白黒でOK)顔写真1枚、そして申請料1900バーツと記入用の青ボールペンが必要です。もし写真とパスポートコピーがなければ、この建物の地下に行けばいくつか売店があってそこで撮影とコピーができます。エスカレーターで地下階に降ります。
このような写真館があるので写真とコピーをとります。ここで写真を頼むと店の人はビザ申請のお客ばかり相手にしているので、何も言わなくても写真サイズがわかっているしコピーするページもわかっているので楽です。写真撮影は100バーツ、コピーは1枚2バーツです。
写真とコピーを入手したら1階のイミグレの部屋に入ります。
まず、受付で用紙をもらいます。
用紙はいろいろあるので何の申請かきかれますが、ツーリスト・エクステンション(観光ビザ・延長)と英語で言えば、わかってもらえます。記入するカウンターがあるので、そこで英語で記入します。記入例はカウンターに貼ってあります。
英語が苦手だとわかりにくいので参考までに、英語のおおまかな記入例です。表と裏面があるので忘れずに記入しましょう。
書類記入例
Written at =どこで書いたか Bangkok Immigration
Date Month Year = 本日の日付(日、月、年)
Family name = 姓
First name = 名
Age = 年齢
Date of Birth = 誕生日
Place of Birth = 出生地 (”Tokyo,Japan” 程度でよい)
Nationality = 国籍(Japanese)
Passport or travel document No. = パスポート番号
Date of issue = パスポート発行日
Month Year = パスポート発行月、発行年
Issued at = パスポート発行場所 例 JAPAN TOKYO
Valid until date = 有効期限の日
Month Year = 有効期限の月、有効期限の年
Arrived by = 入国時の乗り物(飛行機ならPlane)
From = どこから来たか(Tokyoなど)
Part of Arrival = 入国地(Bangkokなど)
Date Month Year = 入国日(スタンプに押されている日付を書く)
Arrival Departure Card = 無記入で良い
for…days = (希望延長日数)30(これが上限)
Reasons of extension = Tourism(旅行)
Address in Thailand = ホテルかアパート名と部屋番号
This application written by = 自分の名前
Address No. = ホテルかアパート住所の番地
Road = 通りの名前 例 Thaniya
Subdistrict = 町 例 Bangrak
District = 市
Province = 県 例 Bangkok
Signature = サイン (日本語でOK)
そして写真を備え付けの糊で貼ります。そしてコピーした書類にはすべて、ボールペンで余白にサイン(日本語でOK)と電話番号を書いて下さい。終わったら奥の部屋に進みます。
ここにも入り口にカウンターがあるので、パスポートと一緒に今記入した用紙を提出します。すると整理番号(アルファベットと数字)が書かれた紙を渡されるので奥にあるアルファベットごとの受付の前で待ちます。電光掲示板があるので、いま何番まで進んだかがわかります。混んでいる時など長い時には3~4時間待ちのこともありますので、地下の食堂やカフェで食事をするのもよいと思います。地下には売店やコーヒーショップなどもあって買い物にも便利です。
ただし、自分の番が過ぎてから戻ると最悪並びなおしになるので、自分の番がくる時間の読みになれないうちは、おとなしくフロアで待っていた方が良いかもしれません。自分の番になったら中に入って、申請用紙やパスポートを提出し、申請料の1900バーツを支払うと、また番号札を渡されて、待ちます。
こうして、ひたすら待つと、パスポートの束を持った係員が時々出てきて一人一人の名前を読み上げます。自分の名前が呼ばれたらパスポートを受け取ってください。
これで延長された次の出国期限を書いたスタンプが押されています。無事1か月の滞在延長が認められました。領収書と申請料のお釣りが返されますが、なぜかお釣りの100バーツ紙幣が領収書にホッチキスで止められているというのが、毎回感じる謎です。
帰りは、建物の玄関前に行列ができているので並んで、バイクタクシーかタクシーを待ちます。
バイクタクシーの場合は「BUS STOP」といえばイミグレの敷地の外まで出て、来た時のバス停留所付近まで(20バーツ)行ってくれます。降りたら付近の歩道橋を渡って道路の反対側に行き、近くにある寺の小屋みたいなバス停留所で、また52番のバスを待ちます。このバスは途中で行きと逆方向に向かいますがこれはUターンのためですので気にせずそのまま乗っていくとBTSのモーチット駅に着きます。
これも、面倒であれば、イミグレの玄関から直接タクシーでBTSモーチット駅か自分の滞在している町まで向かうのもよいでしょう。チャレンジャーであれば、少々危険ですがバイクタクシーに乗ってBTSモーチット駅まで向かい(運賃は180バーツ)そこからBTSで都心に向かうという方法が渋滞知らずなので一番最速です。しかし、悪路を猛スピードでバイクで20分ほどすっ飛ばすのでくれぐれも気を付けて下さい。タイ観光ビザの延長手続き方法・バンコクのイミグレ行き方と基礎知識でした。
まとめ 観光ビザ延長の方法
【必要なもの】
・パスポート原本、パスポートコピー(顔写真のページと最新入国スタンプのページ。白黒でOK)顔写真1枚、申請料1900バーツ、記入用の青ボールペン(写真とコピーは現地で入手可能)
写真を用紙に貼るためのスティックのり(備えつけがなかった場合に備えて)も、もっていけば便利です。
【受付時間】
月曜~金曜日 8:30~12:00 13:00~15:30
※土日や祝日は休みです。その間に滞在期間が切れてしまわないように注意。直後であれば大丈夫という情報もあります。最初の受付を15:30までに済ませておかないと受理されないので気を付けてください。昼休みの時間は窓口が閉まります。
【場所】
バンコクのイミグレ―ションオフィス
The Govenment Complex Commemorating His Majesty , B Building , Floor 2 (South Zone)
Chaengwattana Road (Soi 7) , Laksi , Bangkok 10210