バンコククラブ

海外タイでの生活相談 バンコク起業サポート情報

タイ新国王即位の皇太子殿下とは・街の様子と年末観光や夜遊びの影響

タイ新国王即位の皇太子殿下とは・街の様子と年末観光や夜遊びの影響

目次

タイのプミポン国王が10月13日に亡くなってから12月1日で約1か月半が過ぎました。タイの王宮では1日、50日の法要が行われました。そして、プミポン国王の長男であるワチラロンコン皇太子が、タイ国暫定議会からの要請を受け、後継者としてチャクリ王朝第10代国王に即位されました。タイの人々の生活の様子はどうなのでしょうか。これから年末年始の繁忙期の観光、ビジネスへの影響はどうなるのでしょうか。現地情報をお伝えします。

これまでの状況まとめ

2016年10月13日にプミポン国王陛下が崩御した直後、タイ軍政当局は、公的機関の1年間の服喪・一般市民の1か月の服喪をよびかけました。これに伴い、タイ国旗は半旗となり人々は名君として崇拝されたプミポン国王陛下を偲んで、黒か白い服装・喪章リボンなどで弔意を示していました。観光地の施設などはおおむね平常通りオープンしていましたが、一部、王宮周辺の公開停止や、11月のロイクラトンの祭礼が規模を縮小しての開催になりました。

タイ国政府観光庁のサイト。白黒一色だったが1か月の服喪期間明け後は通常のサイトに戻っています。
タイ国政府観光庁のサイト。白黒一色だったが1か月の服喪期間明け後は通常のサイトに戻っています。

飲み屋やカラオケ、ゴーゴーバーなどがある、バンコクのタニヤ通り、パッポン、ソイカウボーイ、ナナなどの繁華街では、11月13日までの1か月間、夜0時までの営業・大音量での音楽の禁止という制約のもと営業を続けていましたが、11月14日以降は平常通りに戻っています。

こうしたなか、タイ人市民のあいだでも、黒い服を着ていない人や、不適切な記事を書いたフェイスブックに悪い評判がたち、不敬だとして口論になり暴力沙汰になった事件もありました。観光客とわかる外国人の場合は、服装などは多少は大目にみてもらえつつも、10月末にはゴルフ場でゴルフコンペの打ち上げをしていた20名ほどの日本人の団体が騒ぎすぎて通報され、軍施設に連行され厳重注意を受けたという出来事も起きています。

ただし、その一方で、さきにあげたようにゴルフ場などは平常通りオープンしており、夜間の繁華街もにぎわっていますので、暗い色の服装をして、よほど羽目を外したり公の場でおかしな行動をしなければ、問題はないようです。

新国王・ラーマ10世に即位されるワチラロンコン皇太子殿下とは

タイ王国・チャクリー王朝の第10代国王に即位されたワチラロンコン新国王は、プミポン国王(ラーマ9世)とシリキット王妃の間の唯一の王子(第二子)で、1952年7月28日のお生まれで64歳です。1972年に王位継承者としての称号を授かり皇太子となり、1975年にタイ国軍に入隊。海外の陸軍士官学校などで学び1978年にはラーマ9世の親衛隊として勤務をしていました。ヘリコプターや戦闘機の操縦免許を持つなど軍務に詳しく、陸海空軍の大将の階級を持っています。現在は独身ですが、男子5名、女子2名の子どもがいます。%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%80%80%e3%83%af%e3%83%81%e3%83%a9%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%83%b3%e7%9a%87%e5%a4%aa%e5%ad%90

2015年12月にはプミポン国王を称える自転車イベントに参加し、自ら自転車に乗って沿道のバンコク市民の歓声に応えられるなど、国民との交流も行っています。

プミポン国王の葬儀は、1年間の服喪期間が明ける2017年の秋に行われる模様で、その後に正式なラーマ10世の即位式典が行われるものとみられています。 

最新の大使館やタイ観光庁の情報と、2016年・2017年年末年始観光への影響

年末年始の冬休み観光シーズンはどうなるのでしょうか。最新のタイの状況についてみてみます。

日本大使館によると、「最近、トンロー地区でのバイクによるひったくり被害、BTS車内等混雑する場所でのスリの被害が多く報告されています。バイクによるひったくり被害では、鞄ごと引きずられて怪我を負われたケースもあります。また、王宮への弔問客を狙ったスリ集団が周辺国からタイに入国しているという報道もあります。」(2016年11月28日付:在タイ日本国大使館ホームページより)という注意の呼びかけがされています。

これは、タイにかぎらず海外であれば、注意するのは当然のことではあるので、道路側にカバンやバッグを向けて歩かない、貴重品は小分けにして人前では出さないなど、ある程度気を引き締めて移動することで対策になると思われます。 

タイ国政府観光庁の観光客への呼びかけは、「観光アトラクションは通常通りですが、国葬の会場であるワット・プラケーオ(エメラルド寺院)及び王宮は入場観光ができません。また、全ての交通機関、銀行、商業施設、病院、その他の公共サービスは通常通りご利用いただけます。」とのことです。

年末年始の長期休暇を利用して訪タイする人は、観光地や夜の繁華街については、基本的には平常通りの観光が可能であると考えてよいでしょう。

ただ、年末年始のカウントダウンイベントなどについては、「お祝い事はプミポン・アドゥンヤデート国王陛下を偲ぶのに相応しい内容に変更される可能性があります。」(タイ国政府観光庁サイトより)とのことですので、あまり派手なアトラクションは自粛して落ち着いたものに変更される可能性があります。 

バンコクの街の様子も、黒い服装の人が多い以外は、以前とそれほど変化はないようにみえます。通常の生活をしている限りはとくに混乱を感じません。お伝えしたように、タニヤ通りやパッポン通り、ナナプラザ、ソイカウボーイなどの夜の繁華街でさえ、平常の営業に戻っているので、タイへの観光旅行などは予定通り行って問題ないと思います。タイ新国王即位の皇太子殿下とは・街の様子と年末観光や夜遊びの影響についてでした。

Return Top