タイのバンコクのタニヤ通りは日系企業と飲食店が集中する日本人街ですが、バーやカラオケ店、居酒屋が多いのでどちらかというと男性向けの街というイメージがあります。そんなタニヤ通りですが最近、女性にも人気が出そうなクレープ屋さんがオープンしたということで、様子を見に行ってみました。
タイ・タニヤのクレープ屋プレハブ店・原宿エンジェルスハートで修業
場所ですが、シーロム通り側からタニヤ通りに入ってすぐ左側、タニヤプラザの前の路上に並んでいるコンテナプレハブの小さな店舗のなかにあります。名古屋味噌カツの「矢場とん」の隣です。 店名は、表通りに面している看板はタイ語しか書いていないのでわかりにくいのですが、“クレープ・パア・チェウイー”といいます。タイ語で“パー”はおばさんという意味ですから、「チェウイーおばさんのクレープ」という名前の店、ということでしょう。
店のカウンターにいくと、英語で書いてあるメニューがあるので、タイ語がわからなくても注文は簡単です。
基本の生地は50バーツで、あとは具や味などごとにトッピング料金がかかるというシステムです。バナナ、チョコレートクリーム、ブルーベリー、ストロベリー、カスタードなどほとんどが15バーツです。甘いお菓子系だけではなく、ピザ味、チリソース、ハムや綱、ソーセージなどを挟むこともできるので、軽食としても問題ないです。バニラクリーム味でオーダーしてみました。料金は先払いなので、65バーツを支払います。
円盤型のホットプレートがあって、日本でもよくみるクレープ屋さんと同じ作り方です。店員が、ホットプレートに油を敷き、クレープ生地の液体を上から流し込みます。そして、コンパスのように円盤状を一周できるワイパーのような金属のブラシで生地を伸ばして焼いていきます。 たちまち、生地が焼ける匂いがあたりに漂います。焼いている間にも、欧米系の女性の観光客が足をとめて、オーダーをしていきます。焼きあがるまでには少々時間がかかるので、「最近オープンしたのですか?」と店長らしきタイ人男性に訊いてみると、英語とタイ語で「あなたは日本人ですか?」と聞かれました。そうです、と答えると、「私は、日本の東京のクレープ屋さんで修業していた。」というではありませんか。なんでも、東京・原宿にある「エンジェルスハート」という人気クレープ屋で働いていたそうです。
このコンテナ店舗の店名は、さきにあげたように「チェウイーおばさんのクレープ」ですから、エンジェルスハートからのれん分けをされた系列店、というわけではないですが、日本の味を引き継いでいるのは間違いないようです。
10分ほどしてから焼き上がりました。このように厚紙の持ち手がついてくるので、このまま食べ歩きもできます。出来立てで温かい生地をほお張ると、焼けて少しぱりぱりとした部分は香ばしく、内部の方はモチモチしています。口に入れるとほどよい甘い香りが広がって、品の良い味です。タイでは、路上でウィンナーなどを挟んだタイ式クレープを売っている屋台を多く見かけますので、こうしたホットプレートでの焼き菓子文化はもともとあって、おいしさのレベルも高いです。今回はトッピングを多く頼まなかったので、シンプルでしたが、それでも食べごたえがありました。
昼はオフィス街、夜は飲み屋の繁華街という海外・タイのタニヤ通りに、日本の原宿で女子中高生に人気の味が再現されているとは、おもしろいです。昼間から営業していますので、近くを観光で散歩の際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「タイ・タニヤのクレープ屋プレハブ店・原宿エンジェルスハートで修業」体験レポートでした。
店舗データ
店名 Auntie Cheuay’s Crepes (チェウイーおばさんのクレープ)
主な料金 クレープ50バーツ+トッピング15バーツ~
場所 シーロム・タニヤ通り
営業時間 11:00~23:00