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バンコク・シーロムのタニヤはカラオケ、つまりタイ人パブのメッカですが、スナックもあります。タニヤ通りの中央にある「大和」の上・4階にある「あん」はスナックです。純粋にお酒を飲み、女の子やママたちと会話をし、カラオケを歌うという、お酒を飲む時間を楽しむ飲み屋です。この「あん」がOPEN1周年を迎えてイベントをしているとのことで、ここを気に入っている社長さんに連れて行ってもらったので、レポートしましょう。
「あん」システムと、店の雰囲気
タニヤ「大和」のエレベーターで4階へ。エレベーターのなかに「あん」のチラシが貼ってありました。女の子の写真が、プリクラみたいな画質で、手作り感満載なのが楽しいです。
システムは、テーブルチャージ500バーツ、飲み放題セットは1時間30分で700バーツです。スタッフドリンクは200バーツ、VIPルーム500バーツ、ということがメニューに明記してある明朗会計です。
ここは九州・熊本にちなんだお店で、オーナーママは、熊本の人です。とても気さくな方で、熊本の方言や名物、地震の状況についていろいろ話してくれました。話しやすい人なので、ついつい健康問題について軽く相談してしまいました… 常連のお客さんが、カラオケで芸達者な歌い方を披露していました。この店が気に入っていつも来ていそうなお客さんです。といっても、常連でなければ入れないような閉鎖的な雰囲気の店ではありません。
マスター(日本人)は、スナック通いが好きで好きでこの店で働きだしたという経歴の持ち主。タニヤの生き字引のお客さんからスナック好きの人ということでミスター・“スナッカー”という称号を与えられたそうです。こちらが何を話していても、上手に食いついて話を広げてくれます。
気遣い上手のマスターの、面白トーク術とは
いかに、楽しいトークが展開されたか、ひとつ覚えているエピソードを。酒場トークなので、文字にするとニュアンスが伝わりにくいですが、頑張って書いてみますね。
ブランデーの“CAMUS”のXOについて話していて、いつもこれを飲む、と会話の中で言ったのです。もし私が盛り上げないといけない立場なら「XOとは、良いもの飲まれますね~さすがです!」とあせって合わせてしまい、たとえ本気でも大げさになり周りを白けさせて逆に相手を落としてしまうところですが、彼の場合、“ボクも三度の飯にXOかけます。”と楽しくボケることで乗っかってくれるのです。
かといって全部ひとりで持っていかず、それ以上は掘り下げずに黙っていてくれるので、「そっちは中華じゃん!(XO醤)」とこちらが突っ込んでオチをつけるおいしい役回りは残しておいてくれたのです。結果、みんなが楽しいという状態に。
・・・伝わりますでしょうか… これは一例ですが、この気遣いは、勉強になりました。ゴール前に絶妙なパスを出してくれるミッドフィルダーみたいな、水面下での気配りです。
チーママの、上手に女の子を酔わせてくれるテクニック
タイ人のチーママも、女の子を交えて3人でジャンケンして、負けたら一気をするゲームを仕掛けてきたのですが、どうやっているのかは不明ですが、今思えばさりげなく、上手に女の子ばかり負かしてお酒を飲ませ、女の子を酔っぱらわせてくれました。
もちろん隣には、女の子が座っていてくれますから、その娘と静かに飲んでいてもよいのですが、こうした、スタッフの人たちのさりげない盛り上げ上手さが、お酒をおいしくしてくれた気がします。いわゆる連れ出しではなく純粋にお酒を楽しむスナックならではの気遣いと、もてなしだと思います
「黒丸」「白水」「天孫降臨」… 九州の焼酎が充実
さて、ボトルは、安いものは眞露(1200バーツ)、サントリー角瓶(1500バーツ)からCAMUS X.O(5100バーツ)まであります。
注目したいのは、熊本のママのチョイスで、「黒霧島」(2000B)はもちろん、薩摩の「黒丸」(1800B)、高千穂の芋焼酎「天孫降臨」(2300B)や、八代の「白水」(1900B)まで、タイでは珍しい九州のお酒が充実していること。
これは、九州の出身だったり九州にある会社からタイへ出張・転勤してきた人にとっては、懐かしくてうれしい品揃えです。しかもママは日本の熊本でもお店をやっているとのこと。バンコクでも、日本に戻ってからも、通える店ができるというのはとてもうれしいです。
バンコク・タニヤスナック「あん」は、九州焼酎と気遣いトーク術で一人でも来れる店、おもしろいおすすめの店だと思います。 【ショップDATA】
店名 スナックあん
システム チャージ500B・飲み放題セット1時間30分 700B・スタッフドリンク200B、VIPルーム500B。
住所 9/4-5 SOI THANIYA SILOM RD.,BANGRAK BANGKOK (バー「大和」のあるビルの4F)
電話 02-632-8183