バンコクには様々な市場がありますが、クロントーイ市場は、野菜、果物、肉、魚などの生鮮食品がメインです。バンコクでは最大の市場と言われているので、近隣のシーロムやスクンビットの飲食店や屋台は大半がここで食材を仕入れていると思われます。
行き方ですが、シーロムからラーマ4世通りを南東へ2㎞ほど進んだところにあります。アソークの方からならアソーク通りを南下し、ラマ4世通りとの交差点にあります。地下鉄のクロントーイ駅から5分ほどなのでアクセスはしやすい場所です。
400m×300mほどの区画に小さな露店がひしめいているそうですので、東京でいえば上野公園、大阪でいえば天王寺公園くらいの敷地すべてが市場、と考えるとその規模の大きさがわかると思います。
早朝2時なのに人でごった返している市場内
ある日曜日の午前2時ころ、夜更かしした流れで近くを通りかかった際、シーロム側の一角からおそるおそる中に入ってみることにしました。
市場らしく、営業時間は未明からオープンのようで、深夜2時なのにたくさんの人が行きかっていました。逆に、昼前にはほとんどの店が閉まってしまいます。エリア内は狭い通路を巨大な荷車や荷物を運ぶ業者が行ったり来たりしているので、観光客向けではないですが、部外者は立ち入り禁止というわけでもないので、入ることは自由です。
はじめのエリアはおとなしめで、大量の果物や野菜などの食材が積み上げられていました。
ダンボールに手書きで値段が書いてあります。リンゴ22バーツ、スイカ80バーツ、卵10玉で47バーツといった安さです。いや、もしかしたらもっと多くの量でその値段なのかもしれません。お米も量り売りしています。
珍しい肉も置いている精肉エリア
どんどん奥のエリアに入っていくと、妙に生臭いにおいが漂ってきました。肉類のエリアです。
大量の肉が金具で店の軒先からぶら下がっているのはどこの国でも同じ光景なのですが、よくみると豚の足やら、生首、カエルなども並んでいて、タイらしい珍しい食材も見ることができます。
さらに奥に入ると生きたままのニワトリも売っています。ニワトリは3,4羽ほどを脚の部分をひもで縛って無造作に束にしてあり、路上に転がされています。なかなかインパクトのある光景だなと思ったら、奥の方では鶏をその場で絞めて肉に解体しており、肉に斧を振り下ろすたびに血があたりに飛び散ります。
なかなかショッキングですが、こうやってわれわれは生き物から食ベるものを頂いているのだなという原点を感じられました。
実際に食料を買うこともできます。この日市場の中でタイ人の知り合いにばったり会いましたが、家で鍋パーティーをするようで、買い出しに来たということでした。
また、市場の中の地面は、水やら肉から流れた血などでびちゃびちゃになっているので、靴や服装には気を付けた方がよいでしょう。
クロントーイ市場 Khlong Toey Market
ตลาดคลองเตย
営業時間 未明~お昼前まで 年中無休
アクセス MRT(地下鉄)クロントーイ駅 か スーンプラキューム・ヘンチャート・シリキット駅 下車5分
通じる言葉 タイ語オンリー。