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タイランド・バンコクの壁紙業者は打ち合わせの意味がない?

タイランド・バンコクの壁紙業者は打ち合わせの意味がない?

前回記事「タイランド・バンコクの壁紙業者は空気が入ったり隙間がある雑な仕事に注意」では、バンコクの地元壁紙業者は、空気が入ったり壁紙が浮いた状態でも気にしない、という雑な仕事をする場合があるということで、体験者の方の声を紹介しました。今回はこのようなお話を聞けました。

 「打ち合わせをしていない職人が来て指示と違う作業をしだした。」

 カフェ店長のOさんがリフォームの一環で、店内の壁紙を貼りかえるために、オーナーが見つけてきた安い料金だというタイ業者を呼んだ時の話です。

まずは壁紙を貼る場所と内容を打ち合わせすることにし、オーナーとOさん、タイ人壁紙業者社長の3人で打ち合わせをしました。

「オーナーの意向で、レジ周りは単色のウォールペーパーを貼って、客席のあるフロアの部分はレンガ調のプリントがしてあるウォールペーパーにする、という注文をしたんです。フロアはヨーロッパ風の雰囲気にしたかったんです。」(Oさん談)

 ところが、作業の日、店にやってきたのは初めて会う壁紙職人一人で、うちあわせをしたタイ人業者社長は来なかったそうです。

「それでも、ちゃんとやってくれるなら別によいかと思っていたんです。」(Oさん)

 業者はレジ周りの壁紙を貼ってから、レンガ調のプリントの壁紙を貼りだすという段取りのようでした。

「でもいきなり、業者がレジ周りに、レンガ調の壁紙を貼ろうとしたんですね。僕はてっきりオーナーが考えを変えて直接業者に変更指示をしたのかと思いました。でも、気になって、業者のもってきたウォールペーパーを見てみたんです。そしたらどう見ても、ロール数が合わないんで、おかしいと気づいて。」

 どうやら、業者が貼る場所を間違えたようでした。Oさんはあわててストップをかけたのでした。

壁紙を貼りかえるだけでもひと騒動があるのがタイランドです。
壁紙を貼りかえるだけでもひと騒動があるのがタイランドです。

 「壁紙の柄を逆さに貼りだした。」

 その後も問題が発生します。

 「店は午後から開けるつもりでしたから、僕も店内の掃除とかすることがあるじゃないですか。かかりきりじゃ効率が悪いので、自分の仕事に戻ったんです。」(Oさん)

 ところが、タイ人業者がレジ周りの壁紙貼りを終わらせ、客席フロアに、メインとなる壁紙を貼りだしたときに、Oさんは念のため、様子を見に行ったそうです。

 「さきほどの件もあるので、やっぱり怖いじゃないですか。もう残りの壁紙は全部同じ柄だから間違いようはないんですけど、一応みてみたんです。」(Oさん)

 業者は、レンガ調のデザインプリントがしてある壁紙を貼り始めていました。ところが、Oさんは違和感を感じました。

「最初は、あれ、なんだろうと思ったんです。でもよく見ると逆だったんです。」

逆とはどういうことだったのでしょうか。

 「レンガの模様のプリントって、ほら、絵に描いているだけの平面ですけど、レンガの立体感を出すために影を描いてあるじゃないですか。普通、そういう影って右下につくじゃないですか。でもウォールペーパーが逆さだから影が左上についているんです。」(Oさん)

 このように陰影が逆になっているため、レンガが立体的に積みあがっているようにみえるはずが、前に向かって飛び出しているように見えた、ということのようだったのです。幸い、のりが乾く前だったので、剥がさせてやり直しをさせたそうです。 Oさんは振り返ります。

 「プロの壁紙業者なんだから、そんな間違いをするとは思っていませんよ。そもそも打ち合わせをした(タイ人業者の)社長が現場に来ないのもおかしいですし、ちゃんと職人に指示を伝達していないのも問題ですよ。ウチのオーナーは打ち合わせのときの(タイ人業者)社長が無責任で現場に来ていないことなんて知らないわけですから、打ち合わせと食い違いがあったら全部僕のせいになるところだったんですから、ひどい話ですよ。」(Oさん)

 業者側にしっかりした監督がいないと、このようなことが起こるようです。また、壁紙をさかさに貼ろうとするなど、デザインセンスも怪しい業者もいるようです。ちゃんと現場に打ち合わせした本人が来るか、確認をとることをお勧めします

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