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バンコクで飲食店メニューを作ってもらう流れ1 デザイン会社は近場が良い理由

バンコクで飲食店メニューを作ってもらう流れ1 デザイン会社は近場が良い理由

タイ国内で仕事や生活をしていると、名刺やポスター、社名入り封筒、Tシャツへのプリントなど、なんらかの印刷物の制作を依頼する場面があるかと思います。 タイでは印刷物の制作はどのような流れで行われるのでしょうか。実際に飲食店のメニューを制作したときに、どのような段取りで制作が進んでいったのかという実例について、みていきましょう。

 < 飲食店のメニューを作る >

シーロムエリアで日本居酒屋を運営しているA店長。オーナーや厨房スタッフと相談の上、現行のメニューを一新することにしました。 具体的には、提供品目を倍増するという改善で、従来は、料理のジャンルは大まかにしか分かれていなかったのですが、増えた料理を「軽食つまみ」「肉料理」「野菜料理」などとページごとに分けることにしました。 依頼をしたのはアソーク地区にある日系のデザイン会社でした。

営業担当の人が日本人で、カメラマン、デザインスタッフがタイ人という会社です。この会社で撮影、レイアウトを行い、印刷はここから外注に出して完成、という段取りとなります。 こうしたデザイン会社の選定の際はどのような点がポイントになるのでしょうか。 まず、依頼する側によほどのタイ語力もしくはデザインイメージがない場合は、日系の会社に発注・見積もりをとるべきでしょう。こちら側が希望するデザインのコンセプトは、なかなか伝わらないものです。根本的な部分では、タイ人と日本人の感性の違いもあります。「ここにそういう柄の装飾は使わないだろう!」というような、想像もしないようなデザイセンスの違いで驚くこともよく起こります。

デザイン会社を使ったことがある人ならわかるかと思いますが、デザインイメージをメールや電話だけのやりとりで伝えきるのは大変難しいです。「この文字をここではなく、こっちに移して。」「メニュー品目のこの写真とこの写真の明るさをそろえてほしい。」というような細かな指示は、言葉や文章だけでは伝えるのが大変です。   たしかに細かく指示しようと思えば、 「Aの写真の背景の色はカラーコード#e020c0の濃いピンクにして、Bの写真の#e060c0のピンクとは際立たせる。キャプションのフォントは明朝体のままでよいが縦横比を変数にして詰める・・・」 バンコクデザイン色見本 というようなことを言えばよいのかもよいのかもしれませんが、そこまで指示に時間がとられるならお金をかけて外注している意味がなくなってきます。 良いものを作るのに手間は惜しんではいけませんが、発注側がかかりきりになるのは、ただの非効率です。 だいいち、言葉の違うタイ人デザイナーにそこまでの内容を送ったところで、解読できるかという問題もあります。

 このため、見落としがちですが、飲食店メニューや冊子、何種類ものポスターの制作を依頼するという場合は、先方のデザイン会社の作業スペースが、あまり遠くないところを選ぶということもひとつのポイントです。 というのは、後述しますが、何回か頼んでもイメージと違うものができてくる、こちらの意図が伝わらない、というようなことが起きた場合は、こちらが相手の事務所に出向いて、タイ人デザイナーが作業しているパソコンの横で直接指示をするという方法も最悪の場合の選択肢として考えておくと、かえってスムーズかもしれません。    

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