バンコクでインロックやキー紛失時ドアを開ける方法！便利な路上鍵屋バンコクでインロックやキー紛失時ドアを開ける方法！便利な路上鍵屋

マンションやホテル、自動車の鍵をなくしたり、鍵を中に入れたまま扉を閉じてしまうインロックをやってしまうと、本当に困ります。マンションやホテルなら管理人を呼べばよいですが、いないケースもあります。日本だったら「鍵のレスキュー隊」などの業者や車ならJAF、そして便利屋さんなどに連絡して開けてもらうことができますが、海外・タイのバンコクでそのようなサービスはあるのでしょうか？

今回、シーロムにある事務所の倉庫をインロックしてしまいました。

倉庫に荷物を運び入れていたのですが、外へ出て他の荷物を取りに行こうとしたときにドアを閉めたのです。

ところがタイではマンションや事務所などでよくあるのですが、ドアノブが円筒式といって、室内側のドアノブの中心に丸いぽっちがついていて、ここを押し込んでドアを閉めると自動的に施錠される、というホテルなどによくあるタイプのドアだったのです。もちろん、ただドアを閉めただけでは施錠はされませんが、このドアが古いため、勢いよくドアが閉まった時に衝撃で自動施錠してしまったようなのです。

鍵がかかってしまったことに気づいて、キーを探したのですが、そういえばさきほど、倉庫での作業を始めた時に、作業時にポケットがかさばるので、なにげなく室内の机にそのカギを置いて作業をしていたことを思い出しました。

インロックをしてしまったのです。「しまった！」とあわててドアノブをガチャガチャやりましたが、ドアはびくともしません。

インターネットで、タイでこのような場合はどういう業者がいるのか、ということを調べてみました。

たとえば、ホームセンターの鍵コーナーや、ドアノブを扱っているドア・鍵屋さんが鍵を開けることができるようです。しかし、そういった業者はすぐに来てくれるかどうか、わかりません。他のジャンルの業者でよくありますが、なかなかスケジュールがとれない、予約しても時間通り来ない、ということはよくあることなので、困ってしまいました。

と、事務所から近いスラウォン通りの路上にいつも出ている屋台の合鍵屋がいることを思い出しました。店舗を構えているわけではなく、路上の屋台店だから、「鍵を開けに来てください。」と頼んだら来てくれるのでは？と勝手に想像し、トライしてみることにしました。

事務所を飛び出しスラウォン通りをタワナホテルの方へ向かうこと、数分。

いつもどおり、路上に屋台の鍵屋さんが出ていました！何回かここのお店でスペアキーを作ってもらっているので、顔なじみです。「こんにちはー」とあいさつして、「今日の鍵はどれだい？」ときいてくるおじさんに「インロック！」「キー・マイミー！（鍵がない！）」と状況を説明しました。

するとおじさんは、「場所はどこだ？」と言ってくれるではありませんか。ここから10分もしないシーロムエリアだということを告げると「出張費は300バーツ。」とのこと。もちろんお願いすることにしました。

おじさんは、あわてて、屋台を片付け始め、貴重品だけをカバンに入れると、屋台はそのまま路上に放置！バイクにまたがると、私に、「後ろに乗って！」と一言。もはや私にとっては観音菩薩のようにみえるおじさんのバイクの後ろに私がまたがると、おじさんはアクセルをふかせて、サラデーン駅方面へと走り出したのでした。

そして事務所の倉庫へ到着。鍵のかかってしまったドアの前に案内すると、おじさんは、口にくわえた懐中電灯で鍵穴を照らしながら、二本の細いドライバーを鍵穴に入れて、ガチャガチャやり始めました。こんな方法で開いたらピッキングし放題、ってことだよなあと思いながら、それでも祈るような気持ちで見ていると、１分半ほどで、おじさんはドアノブをひねりました。ドアが開きました！　まるでルパン三世のような鮮やかな腕前で、あまりにあっけなくて、びっくりしました。

私は倉庫に入ると、中に置いてあったこの部屋の鍵を無事回収し、一件落着。300バーツを支払うと鍵屋のおじさんは、颯爽とバイクにまたがり屋台の店へ帰っていったのでした。

タイ・バンコクで部屋や倉庫の鍵をなくしたり、インロックしてしまった時は、大掛かりな鍵業者を呼ばなくても、このように、路上の合い鍵屋が開けることができるかもしれません。選択肢の一つとして知っておくだけで、いざというときに慌てないで済みます。とくに、シーロム近辺で鍵を開けたくなった場合は、この合鍵屋さんは早くて安くてお勧めです。「バンコクでインロックやキー紛失時ドアを開ける方法！便利な路上鍵屋」体験レポートでした。詳しいこの業者の場所と営業時間は、次の記事も参照下さい。