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タイで店舗物件を選ぶ際の注意点1 驚愕!ドアを通らない冷蔵庫

 タイで店舗やオフィスの居ぬき物件や空き部屋を探す際、必要な情報、気をつけたほうがよい点などをとりあげています。<店舗や事務所物件を借りる際は電気代にも注意!コストカットの方法>で、電気代がかかる物件への対策についてお話ししましたが、物件の内見についての注意ポイントをまとめてみましょう。

< 物件を選ぶ際に気を付けるべきこと エレベーター・階段・エントランス編 >

物件の下見の際は、立地の良い立地だと思っていたら、時間帯が変わると業種やコンセプトに合わない雰囲気だったということもあります。 タイで店舗やオフィス不動産を探した経験のある人たちに、物件を使い出してから発覚した、なかなか気が付きにくいジャンルの問題点について教えてもらいました。今回は、エレベーターや階段、ドアなどエントランス部分の注意点です。

 

・雑居ビルでエレベーターが混んでいてお客さんが1Fで待たされる。

・テナントビルの階段の入り口に物が放置してあったり人がいてお客さんが入りにくい。

・階段が狭く予定していた厨房機器が搬入できなかった。

 

順番にみていきましょう。 まず、上層階にある店舗の場合、エレベーターのチェックは必ずすると思いますが、たとえば飲食店ならランチタイム、カラオケや飲み屋なら夜間など同じビルの他店も営業している時間帯のエレベーター稼働状況をチェックしておくべきです。

古いビルだとエレベーターは小さく、別の階で出入りが激しかったり、飲み屋などでありがちですが、すぐに乗らず扉を開けていつまでも乗る人を待っているようなことをしている店があると、いつまでもこちらの階にエレベーターがこなかったりします。

カラオケや飲み屋などの場合、1Fでなかなか来ないエレベーターを待っているうちにお客さんの気が変わったり、よその店のガイドにもっていかれたりしたら、損害です。

居抜き物件選びは共用階段やエレベーターチェックも重要。
居抜き物件選びは共用階段やエレベーターチェックも重要。

階段や物件の入り口についてもチェックが必要です。エレベーターもある場合、階段は見落としがちですが、上記のようにエレベーターが混んでいる場合は階段を使用することもあるわけですから、チェックを怠ってはいけません。 あまり人通りの少ない階段だと、隣のフロアの店員が階段でご飯を食べていたり、物を置いていたりする場合があったりします。

また、1Fの階段の入り口で物売りが座りこんでいたり、屋台が夜に登場して入口が入りにくい雰囲気になったりすることもあります。これも、建物の他の店の繁忙時間帯に見学をすることで状況をふまえておくべきです。

< なんと冷蔵庫がドアを通らない!? >

また、共用部分といえども階段やエントランスのサイズを測ることも忘れないで下さい。 厨房機器や大型冷蔵庫、テーブルやソファなどは、場合によっては階段の踊り場のカーブを曲がり切れないという、日本の建築基準では考えられないような建物も珍しくないのです。

信じられない話ですが、バンコク内のある飲食店のAオーナーからこのようなことをききました。

とある飲食店物件を居ぬきで手に入れ、店に備え付けられていた業務用冷蔵庫を買い替えのため廃棄することにしました。ところが運び出そうとしたところ、店のドアを通れないのです。組み立て式の冷蔵庫なのかと思い色々試してみましたが、誰も分解できません。

大家に前の物件オーナー(タイ人)から話を聞いてもらったところ、「冷蔵庫を中に入れてから、内装工事をしてドア部分を作った。」ということがわかりました。

Aオーナーは「買い替えや故障した時のことを考えていないなんて、信じられませんよ。」と驚いていました。 その冷蔵庫を外に出すためにドア部分の壁面を壊して作り変えるとなると、内装費用がさらにかかってしまうため、Aオーナーは仕方なく、古くて使えないその冷蔵庫を店内に置いたままにしているそうです。

このように、日本では考えられないことが起こるのがタイの建物です。こうしたこともふまえておくと、物件探しの際に困った空き店舗やオフィスをつかまされないように気を付けられます。

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