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バンコクで店舗物件を選ぶ注意点7 店舗周囲の人の動線に気を付ける

バンコクで店舗物件を選ぶ注意点7 店舗周囲の人の動線に気を付ける

バンコクで店舗物件を居ぬきで入手してビジネスを始める、という場合にはどのようなことに気を付けて物件を探せばよいのでしょうか。

店舗物件を選ぶ注意点について、このシリーズ記事でふれてきましたが、今回は、お客さんの動線についてです。

 バンコク近郊の工業団地で喫茶店物件を賃貸で手に入れたA氏の話です。

そもそもどうしてそのような場所で商売を始めようとしたのでしょうか。

 「この工業団地には日系の大きな工場がいくつもあるんです。私は、いろいろな企業の日本人営業マンの人たちと情報交換をしてきたのですが、その工場に商談にくる営業マンが多いというのは前から知ってはいたんです。」(A氏談)

 その工場を商用で訪れる日本人営業マンにヒアリングをしてみると、商機がみえてきたということなのです。

 「工場の入っている敷地はとても広いんですけど、そこにいる人たちがちょっとした買い物をできる施設があったんです。そこにしか店はないのでとても人が入っているんです。でも、周りにレストランはあったんですけど、カフェテリアのような店は、まったくなかったんですね。」(A氏)

 A氏は引き続き、日本人営業マンたちに話を聞いてリサーチを続けていきましたが、皆、喫茶店がないことの不便さを指摘していたそうです。

 「打ち合わせのときもそうですし、ちょっとスケジュールが狂ってしまった時に、時間をつぶせる場所があればよいのに、という声が多かったんです。WI―FIポイントも周辺にないようだったので、そういう作業もできる場所を提供できれば需要があるかなと思いました。」(A氏)

 需要があるように思われたのです。

しかし、そうしたリサーチをA氏は単独で行ったのでしょうか。

実はA氏は、会社設立の際に、起業コンサル会社に頼んだが、法外な料金をとられたりと、かなり騙されてきたという苦い経験があったのです。A氏はこの工業団地にもともと土地勘があったわけではなかったのですが、地元民や調査会社は利用せず、独自でマーケティングをすることにいたのです。これがのちのちの苦労の伏線となってしまったのです。

 「自分の足で探した結果、工業団地の正門ゲートがあるのですが、その道路を挟んだ向かいに、タイ人が経営していた飲食店があったんです。同じビルにある他の店はタイ人向けでしたがお客も入っているようでした。物件探しをしていた最初のころから気になっていたんですが、ちょうど、私があたりを見て回っているころに、その店が閉店して売りに出たので、不動産屋も通さずにタイ人の大家に交渉して借りることにしたんです。」(A氏)

 ところが最高と思われたその立地が、苦戦を招くことになってしまったのです。

「北から南まで、建物の配置を順番に言うと、まず一番北側に、駐車場があり、ショッピング施設があって工場があり、工業団地の正門があり、大きな道路を挟んでその対面に私の店がある、という立地でした。たしかに正門の前にあるので工場に出入りする人は必ずウチの店の前を通るわけです。でも人の流れは違っていました。」(A氏)

 工業団地の訪問者は正門ゲートから入ると駐車場に車をとめて、内部の工場を訪問するそうですが、車をとめた後は北側の工場へ歩いていくか、せいぜい駐車場に隣接しているショッピング施設を訪れる程度で、A氏の店の方には行かなかったそうです。

店舗はお客さんの動線に注意

店舗はお客さんの動線に注意

「距離としてはそんなに離れてはいなかったんですけど、駐車場から降りた人はみんな北側で用を済ますという動線ができてしまっていたので、南側のこちらの店には人の流れがなかなか来なかったんです。」(A氏)

 しかも大きな道路を挟んでいる関係で、お客さんたちは徒歩ではA氏の店には行きにくく、かといって車で移動している人はどうしても駐車場のある方に目が行ってしまうので、カフェには寄りにくいという人の流れになってしまっていたのだそうです。

 もともと居抜き物件としてあった飲食店はタイ人向けの店だったということも計算違いの原因になってしまいました。対地元タイ人向けとして考えれば、まだタイ人の動線上にはあったようなのですが、日本人営業マンは駐車場のある側にしか動かないという違いがあったのです。

個人でマーケティングを行うとどうしても、情報収集には偏りが生じてきてしまうとことがあります。ある面からみたらよく見えても、違った面で見れば問題がある、というケースはあり得ます。色々な角度で情報を集めることを心がけないといけません。

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