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タイでカラオケ(タイパブ)を開業・経営するうえで、最初に頭を悩ますところが、どこのエリアに店をオープンさせるか、という場所探しです。前回は、地方都市の事情をまとめましたが、今回はバンコクです。
824万人もの人口(都市域含めると1100万人以上)を抱える巨大都市バンコクには、日本人も大勢います。駐在員をはじめ、その家族やビジネス起業者、そして年間127万人(2014年)を超す観光客の大半が集まる街です。そのような大市場であるバンコクには日本人向けのカラオケ店が300軒を超す数が営業しているといいます。このため、カラオケ店が固まっているエリアはいくつかあります。
圧倒的なものはタニヤですが、そのほかはスクンビットエリアにも多いです。それぞれみていきましょう。
スクンビットでカラオケ店が固まっているエリア
バンコクに来たばかりとか、はじめて観光に来たという人だと「カラオケはタニヤとスクンビットエリアにある。」と言われても「スクンビットという街が繁華街なんだな」と漠然としか感じないと思うのですが、結構広いエリアを意味しています。
スクンビット通りというのは本来は、バンコクのプルンチット駅東側付近を起点に、サムットプラーカーン県、パタヤなどの湾岸沿いを進んでカンボジア国境までつながる全長400㎞の国道三号線のことです。
グーグルマップで「スクンビット」としか入れないで検索したら、繁華街のスクンビットの地図ではなく、バンコクから200km以上離れたラヨーン県などの国道三号線が表示されるのはこれが理由です。
バンコク中心部ではBTS(スカイトレイン)が道路の上を走っています。
いわゆる繁華街としての「スクンビット」というのはBTS沿線駅でいえば、ナナ、アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイ駅あたりのエリアのことをいいます。ナナからエカマイまでが4㎞ほどなので、東京でいうと新宿から渋谷、大阪でいえば北新地からなんばまでの距離と同じくらいということが分かっていれば距離感がつかめます。
このエリア内であればカラオケ店が多く存在しますが、特に密集しているエリアをみていきましょう。
<スクンビットソイ31と33のカラオケ店>
タイでは幹線道路から垂直に延びている枝道のことをソイ、といいます。ある幹線道路を挟んで片側のソイが奇数、もう片側のソイは偶数で示され、幹線道路の名前を頭につけます。つまり、スクンビット通りのソイには通りの北側がスクンビットソイ1、スクンビットソイ3、スクンビットソイ5…と枝道がある、ということになります。南側は、スクンビットソイ2、スクンビットソイ4…となるわけです。
スクンビットソイ31、33はプロンポン駅のアソーク寄りの北側のエリアです。
ソイ31は芸妓、海、ちび3、祇園、ソイ33はさくらんぼ、夢路、ブルーヘブン、くらぶ三十三番館、蘭姫、飛鳥、巴クラブ、椿などがあります。
<スクンビットソイ23のカラオケ店>
ソイ27から奥に入った、YoungPlace付近に、くらぶいなせ、かりん、キャバクラ、New Club Lily、花みずき、ぷよぷよ、JanJanなどがあります。
<スクンビットソイ26のカラオケ店>
プロンポン駅の南側、エンポリアムからトンロー駅側に進んだところに入口があります。
萌え、秘しょ、ひまわり娘、ゆか、Bacchus、笑和、たんぽぽなどがあります。
<スクンビットソイ55のカラオケ店>
スクンビットソイ55がトンロー通りともいう大きな通りです。
トンロー駅の北側から伸びています。まず駅の近くは、ゆか、ちび、麗子、YURIなどがあり、
少し進んで、トンロー通りとしてのソイ9付近に、美人、Kirara、抱擁、さくらなどがあります。
また、「日本村」近隣にZeroClub、美女、Jclub、Line、Bunny’sなどがあります。
全体的に、このエリアは日本企業の駐在員が多く住んでいるため、観光客より駐在員が客層として多い傾向があります。このためペイバー(連れ出し)もありますが、それより店内で落ち着いて飲むお客も多いようです。
タイでカラオケを開業する場所選び スクンビットエリアの店の分布情報でした。