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翻訳の素人にタイ語への翻訳を頼んで上手に訳してもらうコツ

翻訳の素人にタイ語への翻訳を頼んで上手に訳してもらうコツ

タイランドで通訳・翻訳者に仕事を頼むときの注意点やスムーズに進めるコツについて情報をまとめています。

今回は、簡単な翻訳作業を頼んだ際の体験談をご紹介しましょう。

通訳や翻訳を雇うとなるとそれなりのコストがかかります。日常業務でどうしても必要であれば仕方がないのですが、ちょっと書類を数部翻訳してほしいとか、なにかの契約を交わすなどで2時間ほどのタイ人との打ち合わせの際にだけ通訳をしてほしいなどの一時的な依頼であれば、なるべく格安で済ませたいというのが当然の考えです。

もし、それほど込み入った内容でなければ、専門家の通訳や翻訳者ではなく、多少日本語ができる一般タイ人にお願いするというのも手段のひとつです。今回話を聞かせてくれた方がそのように考えて一般のタイ人に翻訳を頼んだ体験談です。

 バンコク内で日本居酒屋を運営するM店長は、居酒屋のホームページに載せている料理一覧をタイ語に訳そうと考えました。 「当店は日本の駐在員のお客様が中心なのですけれど、最近、タイ人のお客様が増えてきたんです。ふらっとお店に来られて、突然、たこわさを頼まれたりして、日本料理通の方に注目され始めたんです。」(M店長)

 ところが、来店するタイ人客に対しては、お店のタイ人スタッフが接客をしてくれるのでうまく料理のアテンドができていたのですが、ホームページの方にタイ人客の受け皿がないことにM店長は気づきました。

 「タイ人のスタッフが言うには、タイのお客様がフェイスブックで、「こんな日本料理屋で飲んでるよ。」と好評価を書いてくれているらしいんです。それはありがたいんですけど、店の公式ホームページにタイ語が一切書いていないので、誘導もできずにもったいない、と気づいたんです。」(M店長)

 そこでM店長は、ホームページの日本語メニューにタイ語での説明を加えることにしたのです。

 「でも、その頃客席のエアコンが古くなって故障してしまって新しいのに付け替えたのがあったので、(翻訳業者に頼む)余裕がなかったんです。ホームページの直しだから、うちのスタッフにバイトとして頼むことにしました。」(M店長)

 それからは、M店長とタイ人スタッフが二人三脚で日本語のタイ語への翻訳作業を進めたそうです。

 「料理の名前については日本名の読み方はアルファベットで添えましたが、料理の素材と味がわかるような説明をタイ語で書いてもらいました。例えば、たこわさなら、「生のタコを「ワサビ」という日本のからしで漬けた」という感じですね。」(M店長)

 また、注意点として、とてもシンプルな言い方を心がけたそうです。 

元のホームページの日本語版では、料理の簡単なキャッチコピーがついているんです。「選りすぐりの新鮮海の幸」みたいな感じで。でもそれだとタイ人には訳せないので、ちょっと乱暴ですけど「スペシャル・チョイス・メニュー、シーフード」と伝えて、タイ語に訳してもらいました。」(M店長)

日本料理をタイ語へ翻訳
日本の料理名をタイ語へスムーズに翻訳してもらえたコツとは

 語彙力の関係で、お互いがシンプルな言い回しをするために、翻訳者としては素人のタイ人に訳してもらう時には、あえていったん、英語に直訳して相手に説明すると、伝わるのが早かったといいます。

 コストや語学力の都合で、あまり完璧な翻訳ができない場合は、間違った内容で伝わらないことを第一優先にして、極力言葉を削ってシンプルにするほうが、失敗が少なくなるという考え方もあるということをM店長さんに、教わりました。

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