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タイから日本へ帰国する必要条件・空港や自主隔離の様子【2022年版】

タイから日本へ帰国する必要条件・空港や自主隔離の様子【2022年版】

目次

タイから日本へ出張などで一時帰国・本帰国する際に必要な条件や、実際に日本に到着した後にどのような手続きなどがあるか、自主隔離の実態について、最新情報をお伝えします。
タイへ出張や観光に行ったあと日本へ戻る際や、タイ滞在の駐在員や家族が日本へ一時帰国・本帰国する際に必要なことですので、参考にしてください。
以下の内容は2022年3月現在の状況です。


日本への出発前に準備しておくこと

現在の日本へ入国する際に、事前に必要な条件は以下の通りです。

1、出国72h以内のPCR検査証明証(英文)

 PCR検査を受けて陰性である証明書が必要です。ATKは不可です。証明書は日本文か英文であることが条件です。書式・PCR検査の型式については日本側が指定するものが推奨されます。必要な書式・検査型式を満たしている病院の一つは、プロンポンにあるサミティベート病院です。予約は1週間前までで費用は4000バーツ。検査を受けて翌日証明書が発行されます。

【国際線搭乗のためのPCR検査】2022年3月21日現在(バンコク)


2、ワクチン接種証明書提出(ワクチンパスポート)

2回以上ワクチンを接種した証明書が必要です。(日本入国時点でワクチン接種後から14日間経過していること。)病院発行の接種証明書に加えタイが発行するワクチンパスポートがあるとベストです。ワクチンパスポートは日本大使館のHPで発行場所を発表しています。費用は50バーツです。後述しますがワクチンを3回接種していると条件が緩和されます。

↓在タイ日本大使館サイト・ワクチンパスポートの申請について

https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20220121.html

 
3、誓約書(日本へ入国後配布)

内容は、7日間公共交通を使用しない、自宅等で待機、待期期間中は位置を報告する、接触確認アプリの導入、などを約束するものです。日本の到着空港で配布されるのでそれにサインします。

4、【アプリその1】「健康状態質問票」

予め、アプリを3つ携帯電話にダウンロードしておく必要があります。
そのひとつ目が、日本の厚生労働省の「健康状態質問票」アプリです。これをダウンロードし、オフラインでも使えるので日本の空港到着直後に質問に答えます。するとQRコードが作成されるのでそれを係員に見せるとOKです。

アプリはここからダウンロードできます。(日本の厚生労働省・検疫所サイト)

https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/

 

5、【アプリその2】「新型コロナウイルス接触確認アプリ」(COCOA)

「新型コロナウイルス接触確認アプリ」(COCOA)をダウンロードしておく必要があります。これは、日本国内を移動中に自分が立ち寄った場所にコロナ感染者がいたかどうかがわかるアプリです。ダウンロードするだけでよく、なにかをする必要はありません。

6、【アプリその3】「入国者健康居所確認アプリ」(MySOS)

さいごに「入国者健康居所確認アプリ」(MySOS)をダウンロードしてください。これは後述しますが、日本到着後の待機期間中に毎日使います。

以上の書類は日本到着後すぐに提出です。預け荷物をとる前なので機内に書類をもちこむことを忘れないでください。また、アプリを日本の空港でダウンロードするのは微弱なWIFI電波と時間の関係で面倒なのでタイ滞在中にダウンロードしておく方がおすすめです。

アプリその2と3は、こちらで詳細確認・ダウンロードできます。(日本の厚生労働省サイト)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html


日本到着後に行う手続き

タイの空港では、航空会社カウンターで必要な書類の提示を求められる以外は、いつも通りの出国手続きです。特別なことはありません。
飛行機に乗ると、常にマスク着用が求められます。移動者が少ないのと密集を避ける措置のため、ガラガラです。おかげで、となりの空いている座席に横になることもできました。

日本到着直後、(成田の場合)飛行機と空港を結ぶ廊下に出しているパイプ椅子に順番に座らされます。ここで、誓約書などが配られるので、記入します。この作業と待ちで20分くらいかかります。
順番に呼ばれると空港の中へようやく入ります。
書類提出後、検温とPCR検査を行います。PCR検査は、だ液を吐き出します。検査場所には、だ液が出るように、梅干しとレモンの写真が貼ってあっておもしろいです。
PCR検査の結果が出るまでは、30分くらい待たされます。
その間に、係員のところへ連れていかれ、一人ひとり、日本での待機期間中の注意説明や、携帯電話に必要アプリが入っているか、作動するどうかをチェックされます。
スマートフォンを持っていない人は、有料でレンタルもあります。

説明が終わり、PCR検査の結果が陰性ということになれば、呼ばれて、陰性であるということを示す赤色(別の色の場合もある)の紙を渡されます。
これで終了し、普通の入国手続きへ進みます。入国審査と税関を通過して、空港の一般エリアへ出られます。ない人は空港内で日本のSIMカードを買っておきましょう。


自主隔離・待機期間について

日本入国後は、合計3~7日間の自主隔離待機をしないといけません。この間は公共交通機関も使用してはいけません。待機期間は以下の通りです。到着日は1日目には数えません

<ワクチンを3回以上接種している人>
到着日→待機1日目→待機2日目→待機3日目→解放(4日目の朝)

<ワクチン接種が2回以下の人>
到着日→待機1日目→待機2日目→待機3日目→待機4日目→待機5日目→待機6日目→待機7日目→解放(8日目の朝)

<ワクチン接種が2回以下の人で待機後PCR検査で陰性の人>
到着日→待機1日目→待機2日目→待機3日目→待機4日目PCR検査。陰性なら解放

自主隔離の場所は、可能ホテルか自宅です。
ワクチン接種が2回以下の人は7日間待機しないといけませんが、例外として4日目に自主的にPCR検査を受けて陰性なら、アプリを通じて陰性証明書を送り、許可されたら解放されます。

待機場所への移動について

待機場所は隔離用のホテルか自宅です。空港からの移動は公共交通機関(電車・バス・タクシー)を使うことができません。隔離用特別ハイヤーを出す業者がありますが、成田から東京までで3万円といった価格なので現実的でないです。家族などが空港へ自家用車で迎えに来てくれる場合でなければ、空港周辺の隔離用ホテルで過ごすしかありません。
空港周辺の隔離用ホテルへの移動も公共交通機関(電車・タクシー・バス)の使用は禁止されています。

でも成田空港の場合、隔離用バスが成田駅前まで無料で運行しています。成田駅前には隔離用ホテルがいくつかあります。9:15~25:15の間で毎時15分発。場所は第一ターミナル北口3の前です。
空港の検疫所でもらう陰性証明の赤か青の用紙を見せれば乗車可能です。

待機期間の過ごし方・待機しないとバレる?

自主隔離で待機する自宅か、ホテルへ到着したら、「入国者健康居所確認アプリ」(MySOS)を起動して、待機開始を報告します。すると携帯電話から位置情報が当局に送られて、あなたの待機する場所の登録が行われます。これ以降、待機終了日まで、待機場所から離れてはいけません。もし待機場所から離れると、携帯電話の位置情報が自動で伝えられて警告ブザーが鳴ります。それでも戻らなかった場合は、係員から連絡がきて事情確認され、最悪、氏名公表や罰金、外国人の場合は国外退去処分などペナルティがあります。

この「入国者健康居所確認アプリ」(MySOS)は、1日に数回、健康状況のアンケートが送られて来たり、居場所の確認(連絡が来たらボタンを押すだけでOK)、そしてAIによるTV電話が来ます。
居場所確認が来たらすぐにボタンを押さないと、携帯電話を持ち歩かないで外出したとみなされます。また、家族など代理人に対応させない対策として、TV電話がかかってくるので自分の顔の動画を30秒間写さないといけないです
いつくるかわからないランダムなので、トイレにも携帯電話を持ちこんで、とてもめんどうくさいです。1回、入浴中に連絡が来て気がつかなかったことがあり、あとから、たくさん連絡が来て大変でした。

隔離ホテルの場合は、部屋の掃除はしてもらえず、毎日部屋の前に弁当と替えのシールやタオルが置かれるので、それを受け取りひたすら部屋で待機する生活です。そしていつ来るかわからないアプリに応答します。言葉は悪いですが、刑務所で監視生活を送っているようです。

解放日について

ワクチン2回以下接種の場合は7日間待機ですが、4日目に自主的にPCR検査を受けて陰性なら解放されます。でも日本のPCR検査費用が15,000円~3万円であること、待機場所からPCR検査が受けられる病院まで隔離用特別ハイヤーを頼む必要があることを考えると、結局、ホテルや自宅で7日間自主隔離を続けた方が安いです。
待機7日目の深夜0:00に自主隔離期間が終了します。そして翌朝に「隔離期間終了」という通知が来ます。これで晴れて解放で、移動したりアプリや位置情報送信を解除しても問題ありません。

以上が、タイから日本へ行く条件と、日本での自主隔離の内容です。
タイから日本への帰国を考えている方や、日本からタイへ観光・出張したのち日本へ戻る計画の人は、費用と時間のコストを考えると、ワクチンを3回接種しておくことを強くお勧めします。まだまだ、日本へ帰国する・日本からタイへ旅行に行ったのち日本へ戻ることは、ハードルが高いです。

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