大阪王将といえば餃子・中華のチェーン店として有名ですが、海外にも進出しています。台湾や中国、フィリピンやベトナム、ミャンマーにもあるそうですが、タイには2012年に進出してきており、バンコク・シーロムのタニヤ店と、トンロー店の2つが営業しています。
タニヤ店は、BTSのサラデーン駅からタニヤ通りに入り、「世界の山ちゃん」タニヤ店の角を曲がった短い通りソイ・ヤダにあります。人気の店で日本人観光客や、同伴のカラオケ嬢などでにぎわっていますが、席がいっぱいの場合、のんびり広々としたところで食べる裏技があるよ、とタイ生活の長いベテランの人から教わりましたので、行ってきました。
バンコク・タニヤの「大阪王将」には裏門がある?!
「大阪王将に行こう。」というベテラン氏の後をついていったのですが、なぜか、大阪王将のあるソイ・ヤダではなく、「クラブ愛」のある路地の方へ曲がって入っていきます。「え、こっちじゃないですよね?」とついていくと、チャーンイサラタワーの地下駐車場へと続く通路の途中でタイ料理店の「SEEFAH」(シーファー)へ入っていきます。
「?」と思い店内に進むと、店の奥に、ガラスの扉があって、そこに「大阪王将」のロゴマークが!
なるほど、ソイ・ヤダにある大阪王将の裏側は、チャーンイサラビルとつながっていて、このように行き来ができるようにドアが設置してあるのか。抜け道に便利だなあ、ここから出入りできるのかと思ったら、ベテラン氏は大阪王将の方へは行かず「SEEFAH」の店内テーブルに座ります。
とまどっていると、「SEEFAH」の店員は、当然、「SEEFAH」の料理メニューを持ってきます。すると、ベテラン氏は「王将のメニューを持って来てください。」といいました。すると、ドアの向こうから大阪王将の店員がやってきて、大阪王将のメニューを持ってきます。
なんと、ここで大阪王将の餃子を注文することができるのです。一応、「SEEFAH」のものを一品は頼まないといけないようなのですが、頼んだのは驚きの「お茶」。(有料メニューです。)そのほかの料理は全部大阪王将の方のものでも構わないのだそうです。 大阪王将「ニラレバ餃子セット」。
餃子は少しもちもちとしたボリューム感のあるものでした。
こちらが大阪王将「マーボー定食・餃子セット」。
ちなみにここは、タイ料理レストランの「SEEFAH」です。そして「大阪王将」の焼うどんと餃子セット。繰り返しますが、ここはタイ料理レストランの「SEEFAH」店内です。
同行の一人が「SEEFAH」の料理も頼みました。少し頂きましたが、中華風のしっかりした味付けで、おいしいです。「SEEFAH」は、創立80年の老舗なのですが、さすがの味でした。大阪王将・SEEFAHともに満足できる味でしたが、この“店の垣根を越えたコラボ”は、決してタニヤの両店の作りがおかしいから、こうなっているわけではありません。
SEEFAH(シーファー)は、タイのレストラングループです。タイ料理や中華料理を出していて、創業80年を迎える老舗です。バンコクには20店ほど展開しているそうです。実は、このSEEFAHグループと大阪王将の運営会社のイートアンドは2012年にタイでの業務提携契約をしているのです。会社ぐるみのおつきあいだったというわけです。
大阪王将がタイに進出した時に、提携相手のSEEFAHと建物がつながっているから、この場所に店舗を構えたのか、それとも、提携しているのだから、ということで壁をぶち抜いた?のかはわかりませんが、タイと日本の企業のコラボレーションによるものですので、われわれ利用客は堂々と、SEEFAHの店内で“よその”店の餃子を頼むことができるのです。あたりまえですが、会計は別々となり、それぞれの店ごとに支払いをします。
タニヤはタイのバンコクにおいて、建物にカラオケ店や居酒屋などの日本語の看板が並ぶ、日本とタイのコラボレーションが作りだした街ですが、その象徴のようなタッグを組んだ日タイの飲食店のコラボレーションでした。タニヤおすすめタイ料理屋シーファーで大阪王将の餃子を食す裏技?レポートでした.