バンコクの日本食店・居酒屋激戦区であるシーロム・タニヤに新しい居酒屋がオープンしています。その名は「あぶり屋台トリプルエイト」です。ここが、少し奥まったところにあるので隠れ家的な雰囲気で飲めそうなのと、料理がおいしいと聞いたので、行ってきてわかった様子と感想についてレポートをします。
タニヤ居酒屋あぶり屋台トリプルエイトは丁寧な王道日本料理おつまみ
場所はタニヤ通りからは一本奥に入ったところです。老舗カラオケ店の「クラブ愛」の角を曲がった路地の突き当りにあります。この立地をきいて「え?」と思った方はかなりのタニヤ通です。そうです、ここは以前、存在感がうすいが独特の不思議な雰囲気を醸し出していた日本居酒屋「きゅうきゅう」があった場所です。
いつのまにか「きゅうきゅう」は閉店して、別の店になっていたのですね。
店は3F建てです。1Fは入り口からすぐに2席テーブル席があって、カウンター席と、なんと壁に向かって立ち飲み席まであります。店の雰囲気は昭和、「三丁目の夕陽」をイメージしています。壁面はトタンにしてあり、昭和30年代~40年代の映画ポスターや雑誌のページが貼りつけてあります。
同じバンコクの居酒屋でいうと「大枡」とか「いもや」の内装の方向性です。ノスタルジーある雰囲気ながらも清潔感があるのでどこかモダンでクールな感覚があります。
メニューは、おおまかなジャンルで分れていて、刺身、焼き鳥、天ぷら、焼き物、野菜、アペタイザー、といった、項目があります。なんとラーメン、うどん、そば、ご飯ものは、カレーライスや牛丼、天丼などもあります。その他、餃子、タコ焼きなどもあり、居酒屋というより、“日本食のテーマパーク”みたいな充実ぶりです。多分、“日本の一品料理”を、思いつくままに10個あげたら、大半このメニューに載っていると思います。 ないのは鍋物やすき焼き、しゃぶしゃぶくらいではないでしょうか。焼き鳥盛り、げそ塩焼き70バーツ、小エビ唐揚げ120バーツ、冷奴80バーツ、おくら焼き80バーツなどを頼んでみました。味ですが、しっかり真面目に作っているという印象です。どの一品もハズレがなく、おいしいです。
メニューでは、ときどき「パクチー天ぷら」(80バーツ)というものがあるくらいで、その他は、ナス田楽(160バーツ)、レンコンチップス(100バーツ)、ほうれん草の胡麻和え(100バーツ)、ギンダラ明太焼(450バーツ)などととてもストレートに和風です。
タイで居酒屋に入ると、味や料理自体がタイ風にアレンジされていることもありますが、あぶり屋台トリプルエイトは、直球勝負で日本居酒屋をやっているなという印象を受けました。締めにお茶漬けを頼んだのですが、出汁の効いたちゃんとしたものでとても満足感がありました。
2F、3Fには個室もあります。特に、おすすめなのは、2Fにある、こちらのテラスです。2テーブルあるので、6~10人ほど集まれば貸し切り感覚でビアガーデンのように、開放感あふれる飲み会ができるでしょう。
場所柄、接待でカラオケやクラブに繰り出す前の食事や、観光客などが連れ出したホステスらとホテルにひきあげる前に夜食をとる、という場面で使われそうです。近いとはいえ一本タニヤ通りから奥に入るので、個室があまり混んでいないという穴場でもあります。「タニヤ居酒屋あぶり屋台トリプルエイトは丁寧な王道日本料理おつまみ」感想レポートでした。