バンコクは大都会ですが、さすがに日本の大都市のように、朝まで深夜営業している居酒屋や24時間営業のファミレスや牛丼屋がある、というわけにはいきません。シーロムエリアもパッポンやタニヤ、ソイトワイライトなどの飲み屋街を有するわりには意外に夜が早く、これらの飲み屋が閉まりだす0時前後には周辺の大半の飲食店は閉店してしまいます。このエリアはそれまでがにぎやかなだけに、ちょっとさびしい印象があります。日本が便利すぎるのかもしれませんが、夜型の生活の人は、行くところが限られてくる状況です。
そんな“深夜難民”にも便利なレストランがあります。パッポン通りにあるスーパーマーケット「フードランド」は24時間営業ですが、その一角にあるレストランも24時間営業をしているのです。そんな“深夜食堂”はどういった様子なのでしょうか。のぞいてきました。フードランドのパッポン店の入り口から入ってすぐ右側に、フードコートエリアがあります。明るく開放的なテーブル席が8卓ほどとカウンター席があって、ふらりと入りやすい雰囲気です。
メニューは英語で書いてあります。
かなりいろいろなメニューがあります。目につくものをあげていくと
サラダボール 114バーツ
ハム・チーズサンドウィチ 91バーツ
チャーハン(ポーク・チキン・ビーフ選択可) 68バーツ
ミートソース・スパゲッティ 94バーツ
サーモンステーキのハーブバターソースとサラダ
ヤキソバ 91バーツ
フライドチキンとカシューナッツご飯 111バーツ
といった内容で、お手軽な洋食といったラインナップで、日本のファミレスのメニューみたい、といえば一番イメージが近いと思います。
タイ料理も
パッタイ 95バーツや、トムヤムクンとご飯セット 144バーツ
などがあります。
このほかチキンカレーやとんかつもあるので、しっかり食べたい人も満足できそうです。スパゲティミートソースです。ちょっとあっさりした味わいで、個人的には可もなく不可もなく、というものでした。ファミレス品質と考えれば妥当でしょうか。
今回、アメリカンブレークファーストセット(79バーツ)もつけました。これは、目玉焼きにハム、トースト、コーヒーか紅茶のセットがついてくるセットです。ブレークファーストといっていますが、24時間いつでもオーダー可能で、本来の朝の時間帯の朝5:30から9:00まではハッピータイム62バーツになります。ガッパオライス。屋台で食べるのとは違って、さすが盛り付けがきれいで、ゴージャスな雰囲気さえ出てきているので不思議です。
セットをつけるとなかなかボリューミーで、ミートソーススパゲティとアメリカンブレークファーストセットで173バーツですから、日本円で500円ちょっとくらいです。深夜なのにお得なセットといえるのではないでしょうか?
ここは、目の前にパッポン通り名物のゴーゴーバーが並んでいることもあり、仕事帰りと思われるゴーゴー嬢かホステスと思われる派手な露出の高めの若い娘たちが、グループで食事をしていたり、欧米系の観光客がのんびりステーキを食べていたりして、統一感のない不思議な客層でした。シーロムエリアで深夜、食事の場所を探している人、近辺のホテルに泊まっているがタイ料理は辛くて受け付けなくて夜食を食べたい人は、24時間営業の“タイ・バンコクのファミレス”を利用してみるとよいでしょう。「パッポン深夜営業食堂「TOOK LAE DEE」は日本でいう24時間ファミレス」レポートでした。
【店舗データ】
<店名> TOOK LAE DEE
<場所> パッポン通りに並行する“パッポン2”通りのスーパー・フードランド店内
<営業時間> 24時間営業
<日本語> 通じないがメニューは英語で写真付き