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天皇皇后両陛下タイ訪問し前国王を弔問・交流の歴史とタイ人の反応

天皇皇后両陛下タイ訪問し前国王を弔問・交流の歴史とタイ人の反応

日本の天皇陛下と皇后陛下が2017年3月5日、タイを訪問されました。その現地の様子と、日本とタイの皇室の交流の歴史についてまとめます。 

2017年3月・タイに弔問に訪れた天皇皇后両陛下

天皇皇后両陛下は、2017年3月5日、ベトナム訪問の帰途、タイを訪問されました。昨年2016年10月13日に88歳で崩御されたタイのラーマ9世・プミポン前国王陛下への弔問が目的です。3月5日にバンコクに到着された両陛下は王宮を訪れ、プミポン前国王の柩と祭壇に深く拝礼されました。僧侶による読経の間、まっすぐ祭壇を見上げられ続けていた、とのことです。

その後、宮殿に移動されて21時にラーマ10世・ワチラロンコン国王陛下と40分間程懇談されました。報道によると、ワチラロンコン国王が外国の元首クラスの訪問客と懇談するのは即位後初めてのことです。通訳を介さずご三方だけで親しくお話をされ、懇談後は国王陛下自ら丁重に天皇皇后両陛下をお見送りされたそうです。

天皇皇后両陛下はバンコクに一泊され、翌6日午後に日本への帰国の途につかれました。 

ラーマ9世への弔問で記帳される天皇皇后両陛下
ラーマ9世への弔問で記帳される天皇皇后両陛下

日本の皇室とタイ王室の交流の歴史・タイ国民の反応

日本の天皇陛下とタイのプミポン前国王陛下との交流は、長きに渡ってきました。

1963年にプミポン国王陛下が日本を訪問され、翌1964年に当時皇太子であった天皇皇后両陛下がタイを訪問されました。この時は、プミポン国王陛下が自ら車を運転され、タイの地方をご案内されたそうです。

かの有名な「プラーニン」という魚のエピソードはこの時のご訪問の際のことです。

当時、国民の食糧事情の向上に取り組んでおられたプミポン国王陛下が、養殖に向いている魚の種類を相談されたところ、魚類研究者でもある天皇陛下が勧められたのがティラピアという魚でした。天皇陛下が日本から贈ったティラピアはタイで増え、現在は大衆魚“プラーニン”としてタイ中の屋台などで親しまれています。 

その後、1989年昭和天皇の崩御での大喪の礼と今上天皇陛下の即位の礼には皇太子であったワチラロンコン国王陛下が訪日して出席されています。天皇陛下は即位後の初の外国訪問先として1991年にタイを訪問され、2006年のプミポン国王の即位60年式典にも参列しています。 

宮殿で懇談される天皇陛下とワチラロンコン国王陛下
宮殿で懇談される天皇陛下とワチラロンコン国王陛下

今回の天皇皇后両陛下のタイへ弔問についてタイ国民の反応ですが、マスコミの取材に対して「王様が他の国の天皇にも愛されたことを、タイ人として誇りに思います」「タイの王様のためにわざわざ日本から来てくれて、とてもありがたいです」とインタビューで答えているバンコク市民もいた模様です。

両国の皇室と王室の関係をはじめ、民間でも交流が多いため、タイでは親日的な人が多くて親日国であるといわれています。日本へのイメージもよいようです。20か国で行われたアンケート「ジャパンブランド調査2016」(2016年・電通調べ)によると日本のことが好きな国・地域は、1位タイ、2位ベトナム、3位フィリピン、4位シンガポール・マレーシア、6位香港、7位台湾・インドという結果だったそうです。 

これからも日タイ両国の交流が親密であり続けることを、祈りたいと思います。「天皇皇后両陛下タイ訪問し前国王を弔問・交流の歴史とタイ人の反応、についてでした。

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