日本の渋谷などでおなじみのタイ料理店「ガイトーン東京」。あなたは「ピンクのカオマンガイ」を食べたことはありますか?カオマンガイข้าวมันไก่ とは、茹で鶏を鶏の出汁で炊いたご飯に盛り付けて甘辛いソースをからめたタイ料理で、町中の屋台や、レストランなどでよく見かけるポピュラーな一品です。タイ語で「カオ」はご飯、「ガイ」は鶏肉のことです。マレーシアやシンガポールなどでは海南鶏飯(ハイナンジーファン)と呼ばれています。
この日本でも人気のカオマンガイ店の本店が、バンコクのサイアムにあるということで、訪問してきました。
このお店はร้านไก่ตอน ประตูน้ำラーン・ガイトーン・プラトゥーナムという名前で、通称「ピンクのカオマンガイ」と呼ばれています。といっても、別にカオマンガイがピンク色をしているわけではありません。店のイメージカラーがピンクということで、店員がピンク色の可愛いTシャツとエプロンを制服にしているのです。バンコクで大人気で、日本にも支店があります。
行き方ですが、日本人街のタニヤ通りなどを有するシーロムからだと、MRTシーロム駅側を背にしたときにルンピニ公園のすぐ左側の通りがラチャダムリ通りですので、そのまま直進すると、エラワンのある交差点に出ます。セントラルワールドとスーパーのBIG-Cの間の通りを進みます。そして運河の橋を渡って最初の交差点を、右折した50m先の右側にあります。
BTSで行く場合はチットロム駅で降りて、ラチャダムリ通りをペチャブリー通り方面(北側)に向かって歩きます。左側にセントラルワールド、右側にスーパーのBicCがある通りです。まっすぐ進んで運河の橋を渡ります。運河を渡ると最初の交差点を右折して50mほど進むと右側にあります。
店はいつも満員で席が埋まっていることが多いようです。この日は深夜だったので空いていました。席についてメニューをみます。カオマンガイは40バーツ(約120円)、ニガウリのポークリブスープが50バーツ(約150円)、鶏ガラスープはなんと20バーツ(約60円)という激安価格です。
それらを全部頼み、頼んだ水をみんなのコップに注いで、ストローに口をつけた瞬間、ピンクのエプロンの店員の女の子が近づいてきました。彼女の手にはカオマンガイのお皿が!なんともうできたようです。びっくりするほどの“ファーストフード”です。カオマンガイをさっそく頂いてみました。
じっくり茹でられた鶏肉はとてもやわらかく、からめた甘辛ソースがよく馴染みます。
ご飯も鶏の出汁がしっかり炊き込まれていて、あっさりしつつも味に深い旨みも感じられます。
一般的なタイ料理は辛さが際立っていたり、香草の刺激が強かったりしますが、とても優しい味がするタイ料理です。
続いてこちらは、ニガウリポークリブスープ(50バーツ)。タイの人によると「これは薬みたいなものだ。」とのことです。非常に健康に良い料理とのことで、たしかにニガウリのほろにがさと、静かなコクを感じるスープは、内臓に成分が染み渡るような不思議な味わいでした。
そして、鶏ガラスープ(20バーツ)。大きなどんぶりに入ってでてきます。別に出てきた小皿に、鶏ガラにかぶりついては骨を捨て、かぶりついては骨を捨て、とやっているうちに止まらなくなります。あっという間に小皿は肉をしゃぶりとった後の骨の山でいっぱいになりました。
カオマンガイは、山ほど食べても鶏なので、脂でもたれずヘルシーで、温かい満腹感で満たしてくれます。
何皿でもいけそうな淡くクセのない料理でした。
これほどおいしくてボリューミーなのに、料金が格安というところもうれしいですね。夜1時まで開いているのも便利です。観光で来たバンコクで、一般のバンコク市民がおいしいと行列を作ってまで食べる庶民グルメを食べてみたい、という人は一度味わってみてはいかがでしょうか。タイ名物ピンクのカオマンガイ!ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム感想でした。
【店舗データ】
<店名> ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム ร้านไก่ตอน ประตูน้ำ
<住所> ถ.เพชรบุรีตัดใหม่, มักกะสัน, เขตราชเทวี, กรุงเทพมหานคร, 10400
<電話> 02-252-6325
<営業時間> 5:30-14:30 、17時から翌1時
「ピンクのカオマンガイ」 日本店「ガイトーン東京」公式サイト
http://raan-kaithong-pratunam.jp/