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暑季(3月~5月)のバンコクは暑いです。皆さまは体に異常が出てないでしょうか?
人から聞いた話だと、バンコクで病気や交通事故で倒れて、苦しい息で救急車を呼ぶ際に、電話で救急隊員に質問されるのは「いまどのような症状ですか?」でも、「いまどこですか?」でもなく「あなたは多額の入院費を払うことができますか?」なのだそうです。
タイで医者にかかるととても高い、という話を聞いたことがあります。
盲腸炎になってタイの病院に運び込まれて手術をしたところ、手術代に何百万円も請求された、というような話はよく聞きますが、実際に私の知人がそうなって250万円を支払ったという話を直接聞きましたので、都市伝説ではありません。タイにはまるでブラックジャックみたいな医者がごろごろしているのでしょうか。
私の症状ですが、脚が猛烈にかゆいのです。虫にやられているのか、原因は不明です。
病院に行きたいのですが高額請求が怖いです。私は脚がかゆいだけなのに診察してもらって料金は?と訊いて「10万円。」などと言われたら吉本新喜劇のラーメン屋さんのギャグみたいにコケるしかありません。
おなじように脚がかゆくて仕方がない、という症状のある人はいませんでしょうか?
はじめは、蚊やデング熱も怖かったです。
私は事務所や家で椅子に座っていると、太ももや、すねがチクッとしたような感覚になり、続いてかゆくなるのです。このため、蚊に刺されているのだと思いました。
タイでは蚊に刺されて有名なタレントが亡くなった
タイでは、有名な俳優さんが、ロケで蚊に刺されてデング熱に感染して体調を崩し、数か月昏睡状態に陥りさいごには亡くなるという事件が、ありました。
地球上で一番人を殺している生物は、蚊、人間、ヘビがベストスリーだ、というのはよくきくウンチクですので、バンコクのチェーン系スーパーの「フードランド」で買ってきたベープマットを置いたり、蚊が嫌う匂いがでるという蚊よけのスプレーを脚に大量にかけてみました。
それでも、かゆみはおさまりません。たしかに、蚊が飛んでいると自分の方にばかり蚊が寄ってくる体質なので、二酸化炭素を出し過ぎなのかと思いました。
調べてみると、蚊が寄ってくる人には特徴があるそうです。蚊が好むことは4つあるそうです。
1 二酸化炭素を多く出している
2 汗など水分を出している
3 黒など暗い色
4 皮膚にいる細菌の匂い
二酸化炭素は体質なので、影響があるという飲酒を控えるくらいで仕方ないです。汗はそれほどかいている自覚はなく、暗い色については、なるべく明るい色の服を着るようにはしました。それでも痒さはおさまらなく、しょっちゅう掻いていると指の爪が逆に傷んで浮き気味になってしまうので、割りばしなどの硬いもので脚をひっかくようになりました。
ここまでくると原因は蚊ではなく、暑さで肌が荒れているのかもしれない、と思い直しました。
タイの薬局のシステム
このため、薬局に行きました。ムヒみたいなものがあれば、と思ったのです。
シーロム通りにある薬局で夜の9時くらいでした。
タイも、チェーン系のドラッグストアの場合は薬だけではなく、シャンプーやお菓子まで売っているのは日本と同じです。そういう店でも、医薬品の薬になると、普通の店員は売ってくれません。レジの店員に「薬をください。」と訊いたところ、何と言っているのかはわかりませんでしたが、ある人物の顔写真と何時~何時、とあるプレートを指さしていましたので、おそらく、薬剤師がいる時間帯じゃないと、ダメだ、ということなのでしょう。
明日の午前中まで我慢するか、と思って、薬局を出たら、なんとすぐ2軒となりも薬局でした。そちらは深夜営業をしているようで、白衣を着た薬剤師風のお兄さんがいたので、相談してみることにしました。
カタコトのタイ語で問診を受ける方法
タイ語で「かゆい」はคัน (クファーン)といいます。
虫刺されと勘違いされてはいけないので
「暑い」ร้อน (ウローン)、「汗」เหงื่อ (ングア)、「かゆい」คัน (クファーン)と次々に言うと、薬剤師さんは「どこ?」と訊いてきました。
私は、脚じゅうをかきむしるジェスチャーをして「脚ぜんぶ。」と伝えると、薬剤師さんは「OK」と言って、飲む動作と塗る動作をして「どうしましょうか?」と言いました。
おそらく、「飲み薬と塗り薬がございますが、どちらを処方しますか?」と言っているのだな、と思い、飲む薬はちょっと薬の相性がわからないと怖いので、塗り薬をもらいました。
何という薬なのかさえもわかりません。ただ、初めて行った薬局で、薬剤師もそれほど強烈なものは出さないと思うので、ステロイド系の強い軟膏ではないとは思います。価格は90バーツでした。
スティックのりみたいな形状で、薬の出る部分を患部に当てると、水っぽい薬剤が出てきて、そのまま塗れるというものだったので、痒くなったときに、その部分を使って掻くような感じで使用してみました。特にスーッとしみたりすることはありません。
気分的なものなのかもしれませんが、塗った直後はかゆみの炎症が和らぐ感じです。ただし完全な治癒にはならず、すこし外を歩いて体温があがった直後や寝起きは、かゆみがあります。そういう意味でも、対処療法的な、それほど強い成分ではない薬だとは思います。
人体実験、のサンプルとして記録に残しておきます。