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バンコクで使えるPM2.5の予報アプリ・タイで大気汚染がひどい理由は?

バンコクで使えるPM2.5の予報アプリ・タイで大気汚染がひどい理由は?

目次

タイではPM2.5の問題が深刻です。2024年初頭のデータでは、タイはインドに次ぐ世界でワースト2位の大気汚染国です。健康被害が生じるケースも増えています。特に2月から5月は例年、状況が悪化します。タイの大気汚染の状況と、PM2.5の状況がわかるアプリについてまとめてみます。

バンコク首都圏は自動車排ガスが原因

タイでのPM2.5の発生要因は、バンコクの場合は自動車の排ガスです。
バンコクのPM2.5の発生源の2割以上がディーゼルの排ガスだというデータもあるそうです。バンコクでは300万台を超えるディーゼル車が登録されていて車両登録全体の27%を占めています。
また、自動車やバイクの整備の意識が低く取り締まりもほぼ行われないため、道路では黒煙を出すトラックやバスが珍しくなく、整備不良や改造による騒音と合わせて野放しであることも原因です。このためタイ政府は現在、電気自動車(EV)の導入を促進し、EV導入への補助金制度や各国のEV生産工場の誘致に力を入れているのです。首都への大型車の乗り入れ規制や整備違反トラックの取り締まりにも取り組んでいるとしますが、効果はまだ出ていません。


EVが増えても大気汚染が改善しない理由

2023年11月のタイでの新車販売に占めるEV比率は14.3%と上昇中です。米国で8.0%と前月比横ばいであったのに比べると上昇率が高いです。
一方でコロナ後の購買力の低下により、新車が売れず古い車に乗り続ける人も増えています。
バンコクの車両登録台数は約1,198万5,000台ですが、そのうち車齢11~20年が全体の26.4%(約316万3,050台)、車齢20年以上が8.3%(約98万9,500台)で全体の3割以上が10年以上の古い車両です。
中古車販売率も上昇しています。タイの新車と中古車の販売台数の比率は2:1です。(日本は3:2)当然、ガソリン車が大半であり、古い車の場合、整備不良による排ガス増加にも繋がっていきます。

また、首都圏ではゴミの問題もあります。
タイではゴミの分別は行われず、ペットボトルやビニール類も一緒に回収されます。集められた後にリサイクルできる物を分けているとされているのですが、分別されていない膨大なゴミのなかから取り出すことが徹底できているとは限らず、そのまま焼却されたり、集積所では火災が起こることもあり、有毒ガスが発生しています。


地方は野焼きが原因

地方では、野焼きと山火事が大気汚染の原因です。
野焼きとは、栽培が始まる前に田畑に火をつけ、畑にある収穫物の残りや、枯れている雑草などを燃やす作業のことです。枯れ草や害虫の除去、灰を養分とするという目的のため行われます。野原を新たに田畑にする際にも行われます。空気が乾燥する時期とも重なるため、山火事に繋がる場合もあり、より煙が発生します。
11月から5月の乾季・暑季に地方では大気汚染が進み、特に3-4月は野焼きが増えるため深刻化します。
WHOではPM2.5の平均濃度は25µg/m³以下であれば安全としていますが、タイ北部のチェンマイでは毎年3月に172.6µg/m³、起伏が多く空気が盆地にたまりやすいメ―ホーソン県パイでは400 µg/m³を記録することがあるそうです。


タイで使える大気汚染の予報アプリ

タイで使える大気汚染の予報アプリを二つご紹介しましょう。利用はご自分の判断でお願いいたします。

IQAirエアビジュアル

これは世界中の各地域の大気汚染の状況をみることができるアプリです。
各国の都市ごとに7日間の汚染予報や、気温や降水確率、風速を調べることができます。タイの各地の情報もみることがきます。日本語表記対応をしているので、詳細データもわかりやすいです。
大気汚染が深刻な場合は、赤いハザード表示になり、数値と「健康によくない」などの警告文が出るようになっています。

アンドロイド版
iOS版


เช็คฝุ่น「粉塵チェック」

このアプリはタイのPM2.5粉塵情報に特化したアプリです。衛星からのデータと、タイ気象庁の地上測定局のデータを毎時更新することで、最新情報を表します。
タイのアプリなのでタイ語表記でわかりにくいですが、色分けされたマップもあるので感覚的にとらえることができます。

アンドロイド版
iOS版

大気汚染のひどいチェンマイ地方では、ひどい時期はなるべく家から出ない人も多いそうです。情報を仕入れて健康にお気をつけ下さい。

 

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