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バンコク・タイ王国内の引っ越しトラブルと対策2 ヒビが入っても弁償できない?

バンコク・タイ王国内の引っ越しトラブルと対策2 ヒビが入っても弁償できない?

目次

タイ国内やバンコク内で一般家庭の引っ越しや事務所移転などをする場合、国内輸送ではどのくらいの予算がかかるのかを調べたり、日本語が通じたり評判のよい業者はどのように見つければよいのでしょうか。今回も、バンコクで引っ越しをタイ人・日系業者に依頼した際によくあるトラブル体験談をアンケートし、その対策をまとめてみました。

あわせて前回記事「バンコク・タイ王国内で引っ越しのトラブルと対策1 テープが剥がれない!」も参考にどうぞ。

 「テレビの配線をでたらめに抜かれてわからなくなった。」

 タイランドのマンションやコンドミニアムでは、テレビや冷蔵庫は部屋に備え付けであることが一般的です。でも、スケルトン物件(家具なしの部屋)に住んでいたり、日本から持ってきたオーディオやテレビゲーム、DVDプレーヤーなどを使っている場合などは、電化製品の配線には気を付ける必要があります。

 「ホームシアターのセットがあるのですが、アンプやDVD本体など多くとつないでいたので、配線が結構複雑でした。気を付けて外してくれずにバラバラにされ、しかも変な気のつかい方をされて、抜いた配線だけをまとめて別の箱に突っ込んでしまっていたので、元々どこにつないでいた線なのかわからず、取り付けに苦労しました。」(マンションで引っ越し体験者)

 配線の再接続はタイに限らず、引っ越しの際には大変なことですが、元々どこにつないでいたかがわからない状態にされてしまうことも多いようですので、注意が必要です。対策としては、あらかじめ配線は片側を自分で抜いて小さくまとめてテープで電化製品に貼りつけておくつないである線と機器の様子の写真を撮っておき、再現しやすくする、といったことがあげられるでしょう。

 「衣装ケースを柱にぶつけられた。」

 タイの運送業者は、タンスやソファなどの大型家具を運ぶ際に、柱の角やエレベーターに養生をするという習慣はありません。ぶつけたら運が悪かったね、というくらいの意識なので、建物が新しい場合は壁の養生について、物件の管理人や引っ越し業者に事前に相談しておくべきです。家具の方も簡単な梱包ができるようであればしておくとよいでしょう。

テレビやパソコンのモニターは業者がやらなければ、布などでくるんでおいたほうがよい。
テレビやパソコンのモニターは業者がやらなければ、布などでくるんでおいたほうがよい。

 「あとで気づいたら、モニターにヒビが入っていた。」

 テレビやパソコンのモニター画面ですが、一般的なタイ人作業員は梱包をすることはありません。このため、運んでいるときにどこかにパソコンの液晶モニターをぶつけられてヒビが入った、というケースはよくききます。ガラスが割れるといったことでなければ気づきにくく、後から指摘しても業者は「元からそうだったのではないか?」と否定します。

対策としては、画面部分を布で覆うなどして自分で梱包しておく、運ぶ前の写真を撮っておく、といったところです。ノートパソコンなど小さいものであれば、自分で運んでおく方が安心です。

自分で運ぶなんて、何のためにお金を出して引っ越しを依頼しているのか、と思われるかもしれませんが、実際に物が壊されてからでは遅いです。日系業者の大手でない限り、(地場の業者や、専門でない人を集めてアルバイトさせた場合など)仮に壊した現場をおさえても、格安の引っ越し業者の作業員には経済的に弁償ができません。結局泣き寝入りということになります。 

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