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タイコロナ非常事態宣言延長・商業施設の規制の部分解除の対象と内容

タイコロナ非常事態宣言延長・商業施設の規制の部分解除の対象と内容

目次

4月28日にタイ政府の閣議が行われ、プラユット首相は新型コロナウイルス感染拡大対策の非常事態宣言を5月31日まで延長するとともに、午後10時から午前4時までの夜間外出禁止令を継続することを決定したことを発表しました。プラユット首相は、タイ国民へ協力を要請するとして、部分的な解除についての詳細は後日発表すると述べました。

詳細についてまとめていきたいと思います。


最新感染者数と状況

新規の感染者数は4月28日、前日から2人減った6人となり、前日に引き続き3月14日以来、44日ぶりに1桁台となるなど、封じ込めに成功しつつありましたが、新型コロナウイルス感染症対策センターのタウィシン広報担当は、感染拡大が収束してタイ国内が正常に戻るのはまだ遠い先であり、政府は移動制限などの新型コロナ対策を継続しなくてはならないという見解を発表していました。
また、タウィシン工広報担当は、非常事態宣言発令の1カ月を総括するために開かれた記者会見において、来年初めにもワクチンが実用化される可能性があると指摘しつつ、新型コロナ問題に終止符を打つには特効薬かワクチンが不可欠であり、人々はこれらが開発されるまでマスク着用、手洗い、人との距離をとることを続ける必要があるとしました。


夜間外出禁止令について

4月3日から発令された、夜間外出禁止については、5月31日(火)まで延長となります。これまでどおり、22時から翌4時までの外出は禁止され、違反した場合は最大で4万バーツの罰金か禁固2年が科されます。
これまでどおり、たとえばコンビニエンスストアは21時すぎに閉店し翌朝5時まで休止するという営業を続けることになります。

5月の祝日をすべて延期

5月の祝日はすべて延期となります。
タイの5月は、5月1日のメーデー、5月4日の国王戴冠記念日、5月6日の仏誕節(ヴィサカ・ブーチャ)、5月11日の農耕祭が祝日でしたが、これらは、コロナ問題が落ち着くまで延期となりました。したがって、これらの日には官公庁は休まず営業するようです。

タイへの空路入国禁止を延長

タイ民間航空事務所(CAAT)は4月27日、タイへの航空機乗り入れ原則禁止措置を5月31日まで延長すると発表しました。これで4月3日にスタートした空路での入国禁止措置は2カ月に及ぶことになります。
これをうけて日本とタイを結ぶ各航空会社も、タイへの旅客便の運航を5月31日以降まで再延期としました。
このため、日本や第三国からタイへ行くことはまだできないということになります。

規制の部分解除の内容

非常事態宣言と夜外出禁止令は継続するが、一部の業種については規制を段階的に緩和していくという方針のようですが、現在のところ詳細は後日発表とのことです。
新型コロナウイルス感染症対策センターが提案した内容は以下の通りです。

現在閉鎖されている商業施設を白、緑、黄、赤の4色に分類し色ごとに封鎖を解除していく。

①【白グループ】 日常生活に必要な施設➤小規模雑貨店、公園
②【緑グループ】 空調設備の有無に関係なく小規模施設、屋外競技場
③【黄グループ】 空調設備の設置された人の多く集まる閉鎖空間施設
④【赤グループ】 ボクシングスタジアム・娯楽店・映画館など人が密集する施設

また、バンコクの構想は次の通りです。
アサウィン・バンコク都知事が5月1日から、条件付きで営業再開する準備をしている内容は以下の通りです。

① 飲食店
(内部での飲食は可能だが座席は1.5メートル間隔をとる。アルコール販売禁止。営業時間は非常事態宣言の規定に従い、22時から翌4時までは禁止。)
② 市場、定期市
③ 運動場、スポーツセンター
(ジョギング、バトミントン、テニスなど人との距離が保てる競技のみ容認。サッカー、ソフトボール、バスケットボールなど接触プレーのある種目は不可)
④ 公園(運動、休憩ともに可。グループ活動は禁止)
⑤ 美容院、理髪店(カット、シャンプー、ドライヤーのみ。完全予約制で2時間ごとに消毒を行う。従業員にはマスクおよびフェイスシールドの着用を義務付け)
⑥ ペットショップ(ヘアーカットのみ)、動物病院(診察は1人1匹。2時間ごとに消毒)
⑦ クリニック、医療施設
⑧ ゴルフ場および練習場

感染防止のため、入店前の検温、マスク着用、手洗い、消毒用ジェル使用を徹底。人との距離は1.5~2メートル保つようにする。
もし感染防止を怠っていると判断された場合は即刻営業停止が命じられる。
これについては、現在政府と協議中であり、結論は4月30日以降に正式発表される見通しだそうです。

今後について

規制の部分解除がどのジャンルに対して、どの程度行われるのかは、30日以降の発表を待つしかありません。
ただ、新型コロナウイルス感染症対策センターの発表のように、根本的な解決は新型コロナウイルスのワクチンが開発されること、という考え方を踏まえると、完全解除には早くても数か月以上時間を要するでしょう。
タイの新規感染者数は減少していますが、東南アジアのタイの周辺国ではまだまだ感染者が増えている状況なので、国境や空路の閉鎖解除にはすぐには向かわないことでしょう。

タイコロナ非常事態延長・夜間外出、空路入国禁止継続・部分解除内容でした。

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