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タイ発信の日本語放送「J-Channel」と「ラジオ・タイランド」とは

タイ発信の日本語放送「J-Channel」と「ラジオ・タイランド」とは

目次

タイでは、大雨の影響でチャオプラヤ川の水位が上がり洪水になるのではと、バンコク都庁は警戒を呼びかけています。そうしたなかプラユット首相が、洪水など自然災害が発生した場合に他の通信手段が使えなくなった時の情報収集のため、ラジオを用意すべきだという提案をして話題になりました。
たしかに洪水が起きた時に停電でTVが見れなくなったり、通信障害が起きてパソコンやスマホのインターネットが使えなくなっても、電池式のラジオがあれば情報収集が可能です。携帯もしやすいので、常備しておくというのもよいかもしれません。
そうはいっても、タイ語のラジオ番組を聴いても意味が解らないものです。
そこで、バンコクなどで聴くことができる、日本語で放送しているラジオ放送を2つご紹介しましょう。


J-Channelはバンコク等で聴ける日本語放送

バンコクには、日本語で番組を放送しているラジオチャンネルがあるのをご存じでしょうか。「J-Channel 」といって、FMラジオで聴くことができます。

チャンネル名:「J-Channel」
周波数:FM93.75MHz
ラジオ受信可能エリア:バンコク首都圏、アユタヤ、パタヤ。
放送時間:24時間放送
公式サイト:http://www.j-channel.jp/jp


「日本とタイをつなぐ架け橋」というコンセプトで、ニュースだけでなく音楽や芸能の話題、ビジネス情報、語学番組などもあります。
多くの番組は日本人とタイ人の両方が聴けるように日本語とタイ語の2か国語を使って放送されています。2005年に前身の放送が開始、2008年から24時間放送へと拡大しました。衛星テレビでもサテライトTV局「J-CHANNEL」があってラジオと同じ番組を放映しており、アプリもあります。これらはタイ全土で視聴できます。
バラエティ番組が多くて、日本人のDJがいたりタイのアイドルの情報番組なども日本語でオンエアされています。日本の芸能好きのタイ人視聴者も多いようです。Youtubeチャンネルもあります。

タイ語のニュースを翻訳したものを日本語で聴くことができますから、タイのテレビやニュース系ツイッターを観ていて気になる情報も、正確に日本語で知ることができて便利です。もちろん在タイ邦人や旅行者の安全の支えとなる、危険情報や緊急ニュースなども随時放送されます。


日本でも聴ける「ラジオ・タイランド」

チャンネル名:「ラジオ・タイランド」
周波数:9390kHz(短波放送)
ラジオ受信可能エリア:タイ全土、日本など周辺一帯
放送時間:タイ時間20:00-20:15 (日本時間22:00 - 22:15)

「ラジオ・タイランド」はラジオ国際放送を行うタイの国営放送局です。ウドンタニから発信されています。
この放送の特徴は、短波放送なので日本まで電波が届くことです。このため日本向けに日本語で国際放送を行っているのです。もちろんタイ国内でも聴けます。
日本語番組は、1日15分しか放送がないので、内容はヘッドラインとニュースのみです。時間があるときにはタイの流行音楽を流すこともあります。

一般的なラジオはAM放送かFM放送しか聴くことができないです。
でもタイでは普通のラジオにも短波放送の切り替えバンドがついているものが少なくないので、上記周波数をカバーした短波バンド搭載のラジオなら聴くことができます。
また、短波ラジオがなくてもインターネットでストリーミング放送も行っています。
http://radiothailandonline.prd.go.th/

このサイトの上から7番目の「Live Radio (World Service)」」と書いてあるところをクリックするとリアルタイムでタイの海外向け国際放送が聴けます。上記時間帯であれば日本語放送が聴けます。

短波放送とは何?

短波放送(SW)とAM、FMの違いですが、簡単にいえば使用する電波の波長の違いです。電波は波長により届く距離が変わります。放送局の出力によって異なりますが、日本の放送局の場合FM放送の電波は市内など、AM放送は県内~周辺県エリアが聴取可能エリアです。短波放送の場合は、音質は悪いですが数千㎞も電波が届く特徴があります。

このため、短波ラジオ放送はインターネットの登場前、海外情報を入手できる貴重なツールでした。各国が外国向けの放送を流し、日本向け放送をしている国も多く1970年代には「BCL」ブーム(主に短波放送を聴く趣味のこと)が起きました。

現在ではネット時代となり閉鎖する局が増えました。2021年にタイも日本語放送を廃止すると発表しましたが、復活して現在も継続しているので貴重な放送です。
タイ国営放送なので、クーデターなど政情不安があって情報統制があったときには政権側ですが公式情報が手に入るので、政権側の見解を知るうえでも重要です。

以上、この二つの放送は、ネットなどでも視聴できますが基本的にはラジオ放送です。
災害や通信障害の際などに影響を受けにくい情報源としておさえておくことは、おすすめです。

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