コロナ規制明けのバンコクに登場しつつある、一風変わっていておもしろい組みあわせが特徴である店やスポットを取り上げてみるシリーズです。
今回は、「タイラーメン」+「辛さ調整」という組み合わせです。
タイ料理といえば、辛いというのが定番です。選択の余地はないです。
タイ料理を食べに行くと「これは辛くないですか?」と聞くのがいつもの作業になってしまいます。しかし「辛くしないでください」「辛くない料理をください」といくら言っても、出てきたものは、やっぱり辛くて、食事中ひたすら水を飲み続け、その後お腹が痛くなる、というパターンがよくあります。
これが理由で初めてのタイ料理店はちょっと…という方も多いと思われます。
辛いことが当たり前のタイ人たちにとって、辛さを調整することは難しいのかと思いつつ、ローカルタイ料理店なのに辛さを確実に簡単に調整できるラーメン店があったので、ご紹介します。店は「ไอ เลี้บ เตี๋ยว เรือ」(アイ・リアン・ティアオ・ルア)という名前のクイッティアオの店です。2021年オープンです。
プロンポンのスクンビット通り沿いという良い立地で、スクンビット・ソイ26へ入る角にあります。串カツの恵比寿商店のもう一本トンロー寄りのところです。
クイッティアオというのは、タイラーメンと訳されていることもありますが、一つの料理のことを意味してはいません。麺は、米の麺(セン・レックやセン・ヤイ)、小麦の麺(セン・バミー)、春雨の麺(ウンセン)、魚のすり身でできた麺(セン・プラー)などがあります。
しかもスープあり・なし、具の種類も異なるので、注文時に完全にカスタマイズしてオーダーするような料理です。
それもあって、日本人にとっては思い通りの味を頼みにくい料理です。ところが、この店では、とてもオーダーがしやすいシステムになっているのです。
スクンビット通りから店へ入ってみました。
店内は、テーブル席が8卓程あり吹き抜けになっていて店内を見下ろすような2階席もあるようです。
カウンターには、写真と英語付きのわかりやすいメニューが置いてあります。
オーダー手順まで書いてあります。
その1、
まず、麺を選びます。RICE NOODLES EGG NOODLESなどと写真付きで表示してあります。
その2、
具の肉を豚肉にするか牛肉にするかを選びます
その3、
ここがすばらしいのですが、辛さが選べます。
Non-spicy, mild, signature spicy と3段階から選べます。
これをみてわかりましたが、要するにタイ人に「辛くしないで」と頼むと、この店でいう「mild」と理解されてしまうのです。“辛さ0”とは解釈しないので、そこそこ辛いものが出てきてしまうのです。
その4、
サイズとスープの有無を選べます。ここで値段が決まります。
小盛りでスープなし(35バーツ)、スープあり普通盛り(60バーツ)、スープあり大盛(80バーツ)というチョイスです。
以上をメニューを指さしながら、スタッフに注文すればタイ語がわからなくても大丈夫です。
辛さが調整できるオーダー形式とは、日本の「ココイチ」のカレーを思い出しました。
また、いろいろトッピングをカスタマイズして自分のラーメンを作り上げるのは、「ラーメン二郎」をほうふつとさせます。こちらが、出てきたクイッティアオです。
Non-spicyを選べば本当に全く辛くありません。
安心して、タイローカル料理を頼めるという便利な店です。とても便利な場所で入りやすい雰囲気なので試してみて下さい。
店名:「ไอ เลี้บ เตี๋ยว เรือ」(アイ・リアン・ティアオ・ルア)と
場所:スクンビット・ソイ26入口
営業時間:10:30~20:00 無休