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タイに入国・タイから出国する際は、タイ出入国カード「Thai Immigration Bureau」という細長い用紙に記入・提出が必要となります。2017年10月1日より新しいものに変更となりました。「地球の歩き方」などの旅行ガイドブックの古い版や、情報の古いサイトだと、旧カードの書き方見本しか載っておらず、飛行機や国際バスの中で、書き方に困っている人もよくみかけます。最新版の、書き方や書いてある英語の意味についてまとめてみました。
出入国カードは2017年の10月に新しくなりましたが、それ以降も飛行機の便によっては、旧カードが配られていたりしました。しかし、2019 年3月現在、ドンムアン空港やスワンナプーム空港などの飛行機便や、ラオスやカンボジアなどから陸路ルートでも、完全に新しいカードに切り替わりました。
出入国カードはタイに向かう飛行機や国際バスのなかで配られます。(国境ゲートにも置いてあります。)用紙は英語で書かれているので初めてみると意味が分かりにくいです。機内や国境地帯だと、スマートフォンが使えない場合もあるので、英語を翻訳できなかったりしますので予め書き方を控えておくとスムーズです。
新しい出入国カードはコンパクトに
新しいタイの出入国カードは、出入国手続きをスピーディーにするため、従来のものに比べて簡略化されコンパクトになっています。表面の左側が出国カード、右側が入国カードとなっており、裏面にも記載欄があります。裏面についてはタイに居住している人は書かなくてよくなりました。では、まずは左側部分の、タイ出国カードの書き方をみていきましょう。
DEPARTURE CARD (左側の「出国カード」部分 書き方)
① Family Name (苗字)
② First Name and Middle Name(名前)
➂ Date of Birth (誕生日) dd(日) mm(月) yyyy(西暦年)
④ Passport No. パスポートナンバー
➄ Nationality (国籍) JAPAN
⑥ タイを出国するときの飛行機・バス便 (帰りの便)
※飛行機なら航空券に書いてある便名を書けばよいです。陸路なら例えば「LAOS INTERNATIONAL BUS」と書けば問題ないです。
➆ Signature サイン(パスポートと同じ日本語でOK)
ARRIVAL CARD (右側の「タイに入国時に書くカード」)書き方
⑧ Family Name (苗字)
➈ First Name and Middle Name(名前)
⑩ Middle Name (ミドルネーム) ない人は空欄でOK
⑪ 性別 □Male(男性) □Female(女性) 該当する □ の中に×を書いて☒ とします。
⑫ Nationality 国籍
⑬ Passport No. パスポート番号
⑭ Date of Birth dd mm yyyy 誕生日
ddが日、mmが月、yyyyが年(西暦) 上記見本は1970年4月21日生まれの場合。
⑮ Flight Vehicle No. タイに乗ってきた飛行機の便・車両便番号
※飛行機で来たなら航空券に書いてある便名を書けばよいです。陸路なら例えば「LAOS INTERNATIONAL BUS」と書けば問題ないです。
⑯ Visa No. ビザ番号(なんらかのビザを取得している場合は番号を記載。無い場合は無記入。)
⑰ Occupation(職業)
例 OFFICE WORKER(会社員)、EXECUTIVE OF BUSINESS FIRM(会社役員)、PRESIDENT OF BUSINESS FIRM(会社社長)、LOCAL GOVERNMENT OFFICIAL(地方公務員)、PROPRIETOR(個人経営者)、HOUSEWIFE(主婦)、STUDENT(学生)、NONE(無職)
⑱ Country Where You Boarded (便の出発国)
タイに来た便が出発した国です。日本発の飛行機なら、JAPANと書き、もし他の国から来た場合はその国名を書きます。
⑲ Purpose of visit (旅の目的)
例 Tourism(観光)、Business(商用)、Incentive(会社の慰安旅行)、Education(タイの学校に入るため)、 Conventions(国際会議や大会)、Employment(タイで勤めるため)、Exhibitions (博覧会・展示会)、Transit (乗り換え)
※Education (タイの学校に入るため)やEmployment (タイで勤めるため)を選ぶと就学ビザや就労ビザがないと入国許可されません。また、将来タイで暮らしたり事業をするために視察や物件を見に来た、とか学校を探しにきたという場合は、なんらかの証明書類があるか英語やタイ語で細かい説明ができないなら、下手に「商用」や「勤める」「学校」などを選ぶと、質問攻めにされるので、観光(Tourism)と書くのが無難です。
⑳Length of Stay (滞在日数)
ビザなしの場合は上限は30日までです。それを越える日数を書くと不受理になる可能性がありますので気を付けてください。もし日程が決まっていなくても、無記入だと質問攻めにあいます。
㉑City/State Country of Residence 居住都道府県・居住国
㉒Address in Thailand タイでの滞在住所
住所はなくてもホテル名だけで大丈夫です。泊まるホテルはこれから決めるという場合でも空欄などにすると、うるさく聞かれるので、適当なホテルの名前を書いておくとよいでしょう。
㉓ Telephone タイで繋がる電話番号
無ければ日本の電話番号でもよいので書いて、空欄は避けましょう。
㉔ E-mail Eメールアドレス
㉕ サイン 署名
パスポートに書いてあるサイン(日本語でOK)
<裏面について>
裏面にも記載欄があるので忘れないでください。ただし、タイに居住している人は書かなくても大丈夫です。該当する □ の中に×を書いて☒ とします。
① Type of Flight フライトのタイプ Charter(貸切便) Schedle(定期便)
通常の飛行機や国際バスの場合はSchedle(定期便)です。
② Is this your first trip to Thailand? タイへは初訪問か?
YES 初訪問 NO 訪問歴あり
③Are you traveling as part of a tour group? ツアー旅行か個人か?
YES ツアー NO 個人
④ Accommodation 宿泊先
Hotel ホテル Friend’s House 友人の家 Youth Hostel ユースホステル Apartment アパート Guest house ゲストハウス Others その他
➄ Next city/Port of disembarkation 次の目的地
(例 NARITA JAPAN) たいていは帰国すると思いますので日本の空港名を書きます。他国を訪問する場合は国名を書きます。
⑥ Purpose of Visit タイに来た理由
□Holiday (休暇) □Meeting (人に会う) □Business (商用) □Incentive (会社の慰安旅行) □Education (タイの学校に入るため) □Conventions (国際会議や大会) □Employment (タイで勤めるため)□Exhibitions (博覧会・展示会) □Transit (乗り換え) □Others (その他)
※観光で来た場合はHolidayにあたります。会社の出張ならBusiness(商用)を選びます。Education (タイの学校に入るため)やEmployment (タイで勤めるため)を選ぶと就学ビザや就労ビザがないと入国許可されません。また、将来タイで暮らしたり事業をするために視察や物件を見に来た、とか学校を探しにきたという場合は、なんらかの証明書類があるか英語やタイ語で細かい説明ができないなら、下手に「商用」や「勤める」「学校」などを選ぶと、質問攻めにされるので、観光(Holiday)を選んでおいた方が無難です。
⑦ Yearly income (年収) ※1ドル120円と考えた場合。
□Less than 20,000US$ (240万円以下) □20,000-60,000US$ (240万円~720万円) □More than 60,000US$ (720万円以上) □No income(定期収入なし)
全体的な注意・ゲートで止められるケース
飛行機でタイに着いた一般的な旅行者でも、ツアーでない場合は、時々ゲートで質問攻めにされて立往生している人を見かけます。タイの入国審査ゲートでは係員によっては英語が通じない場合もありますし、語学が苦手な人の場合、英語で話しかけられて理解できない、という場合もあります。
出入国カードで揉める可能性が高いのは、未記入部分がある場合と、内容に矛盾がある場合です。
まず未記入部分ですが、気にいった安そうなホテルがあればそこに泊まる、とか、滞在エリアは特に決めないで移動しながら考えるという場合、滞在ホテルは決まっていないわけです。だからといって未記入にしていると必ず突っ込まれます。私も以前、「旅をしながら決める」と言ったことがありますが「書いていないとダメ」の一点張りでした。しかたないのでその場でガイドブックに載っていた適当なホテル名を書きました。別にその場でホテルに照会するということもありません。いくら事実でも正直に「宿泊先はこれから決める。」と書くとかえって面倒なことになります。
次に、矛盾点ですが、たとえば裏面の「入国の目的」欄で、「学校・勉強」が目的になっているのに、就学ビザを持っていない場合は、入国を拒否されます。取り締まりの背景にあるのは、不法就労する行為を取り締まるということです。入国目的に合ったビザを持っていない場合は入国できません。
ですので、これからタイで就職活動をする、これから学校の入学手続きをする、という場合などでビザ等がなく、証明する書類などもない場合は、とりあえず「観光」と申告した方が無難です。日本国籍を有している場合、30日以内の観光目的の入国であればビザは不要です。
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