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タイの深夜特急!ビザランも便利バンコク~ラオス鉄道旅・寝台車料金

タイの深夜特急!ビザランも便利バンコク~ラオス鉄道旅・寝台車料金

年末年始や夏休みなどの休暇で、タイを観光で訪問する人は多いです。そのついでにタイの近くにある他の国も周ってみるというケースもあります。また、タイの滞在予定が延びたためビザを取得するために近隣国のタイ大使館へ行くケースもあります。自分は鉄道で外国へ行ってみたい!と思い、休暇にタイ国鉄の寝台車を使ってラオスへ行ってみました。乗り方や乗り心地、料金について体験レポートします。 2017y01m15d_122312867

ラオスには鉄道がない!?

まず、基本的な情報ですが、ラオスには鉄道が一区間しかありません。

タイの国境の町ノンカイ駅からメコン川を渡って、ラオスに入り、国境からすぐにあるターナーレン駅までの3.5㎞です。残念なことに国境から20㎞内陸に入ったラオスの首都ビエンチャンまではレールが続いていないのです。しかも、ラオス唯一の鉄道駅であるターナーレン駅は、街や国境ゲートからも3㎞離れている陸の孤島です。情報では、この駅の前には原野が広がっていてトゥクトゥクが停まっているそうですが、足元をみてきてビエンチャンまで500バーツという料金を請求してくるそうです。(3㎞手前の国境で拾えばタクシーでも交渉次第でビエンチャンまで150~250バーツで行ける。)どうしても「メコン川や国境を列車で越えたい。」「ラオス唯一の鉄道駅に行ってみたい。」という目的がない限りは、ビエンチャンまで行けないのでラオスに鉄道で入るのは無意味、ということになります。 

このため、タイのバンコク・クルンテープ駅กรุงเทพฯ(別名フワランポーン駅。バンコクの始発駅)から、メコン川手前のノンカーイまでを鉄道で行き、ノンカイでバスなどに乗り換えて国境ゲートを越えて、ビエンチャンを目指す、というルートをとることにしました。

タイ・バンコクのクルンテープ駅構内。

タイ・バンコクのクルンテープ駅構内。

 タイの国鉄の料金は?

タイの国鉄には、いくつかの路線がありますが、ノンカイまでのルートは、東北本線といいます。バンコクの始発駅クルンテープ駅を出て、アユタヤや、東北地方のコンケン、ウドンタニーを経由して国境の町ノンカイまで進む621.1㎞です。バンコク(クルンテープ駅)から終点ノンカイ駅までは1日4本の運航便があります。時刻表は以下の通りです。(2017年1月現在。)

バンコク 8:20発 ノンカイ 17:45着 急行 No.75号

バンコク 18:35発 ノンカイ 翌4:15着 急行 No.77号

バンコク 20:00発 ノンカイ 翌6:45着 特急 No.25号 ※寝台車あり

バンコク 20:45発 ノンカイ 翌8:35着 快速 No.133号

3本が夜行列車です。特急のNo.25号のみが、寝台車つきです。それ以外の列車は座席しかありません。

チェンマイ行の列車。

チェンマイ行の列車。

寝台車のある特急列車の料金ですが、

一等客室で乗車券497バーツ 寝台車料金 上段1157バーツ、下段1357バーツ

二等客室で乗車券238バーツ 寝台車料金 上段748バーツ、下段838バーツ

三等客室で乗車券103バーツ 寝台車料金 なし

 ※寝台車料金には乗車券台を含む。つまり一等客室で上段の場合は総額1157バーツ。

です。一等客室と二等客室は、座席が夜に寝台になります。三等客室の場合は、座席のままで寝台にはならないので注意してください。 タイ国鉄の料金表

621㎞といえば、日本でいうと東京~加古川(兵庫県)、東京~八戸(青森県)くらいの距離です。この距離を寝台特急で移動し二等寝台車だと838バーツ(日本円にして約2500円)というのは、とてつもない安さです。もし横にならない日中に三等車で移動したら、たったの数百円!“青春18きっぷ”も驚きです。ちなみに、バンコクからラオスのヴィエンチャンまでの国際深夜バスは900バーツ、飛行機はウドンタニまででLCCのノックエアを使って1500~3000バーツ(予約日により異なる)ですから、タイの他の交通手段と比べても安いです。 

伝統あるクルンテープ駅。

伝統あるクルンテープ駅。

タイ国鉄の切符の買い方

タイ国鉄のチケットは、タイの旅行代理店がweb予約を受け付けていて、駅構内にある窓口に行って取り置きしてもらっているチケットをもらいに行くことができます。でも、よくわからず、日数にも余裕がなかったので、駅に行けば何とかなるだろう!と今回は利用しませんでした。

20時発の特急No.25号に乗るために2時間前の18時にクルンテープ駅へ。

1Fにある切符売り場はこのように窓口が並んでいて、自動券売機はありません。%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%80%80%e9%89%84%e9%81%93%e6%97%85-1

英語が通じるので、タイ語がわからなくても大丈夫です。「ノンカイ NO.25(イーシップ・ハー)、セカンドクラス!」と伝えると、パソコンで調べてチケットを発行してくれます。

購入には外国人の場合、パスポートの提示が必要です。寝台車の上段と下段では料金が違うのですが、特に何も言っていないが下段にされました。838バーツを支払い、チケットを手に入れました。

タイの寝台列車の切符。当日買えました。

タイの寝台列車の切符。当日買えました。

 タイ国鉄・築100年の伝統あるクルンテープ駅

発車時刻まで時間があるので、駅周辺を見学してみました。築100年という趣のある駅舎は、将来再開発の予定もあるそうなので、今のうちに要チェックです。駅の1Fには待合ベンチがありますが、路上でゴザを敷いて寝転がっている人もいて、昔漫画で見た銀河鉄道999の駅みたいなカオスな感じです。

ベンチが足りないので座り込んだり、寝ている人もいます。

ベンチが足りないので座り込んだり、寝ている人もいます。

駅の中には売店があり、ここで飲み物はもちろん、食料や電池、スマホ充電器など旅の道具を手に入れられます。タイの列車内では飲酒は禁止されているので気を付けてください。

また吹き抜けになっている駅舎2Fには、喫茶店もあってWIFIスポットになっているので、調べ物をするなら便利です。トイレは有料で1Fにあります。駅の外には、すぐ近くにセブンイレブンがあり、ご飯の屋台も出ていますので夕食をとることに。ライトアップされたクルンテープ駅を見ながら、屋台でタイ風鶏メシ炒めを食べていると、旅情がわいてきます。

駅前には屋台が出ていて、なかなかおいしいです。

駅前には屋台が出ていて、なかなかおいしいです。

きれいで快適な深夜特急「No.25号」

時間が来たので駅のホームへ。改札はないので、仮に切符を持っていなくてもホームに行くことはできます。いくつか乗り場があって、列車が停まっていますが、電光掲示板に英語表記で行先が書いてあるので、迷いはしません。

特急No.25は、3番線に停まっていました。大きな荷物を運ぶリヤカーが構内を行ったり来たりしています。ホームは高くなっていないので、レールと同じ高さから列車によじ登るような乗り方です。でも列車にステップがついているので乗りやすいです。

女性の車掌さんもいます。

タイ国鉄・東北本線唯一の特急No.25号。女性の車掌さんもいます。

列車のなかをみていきます。13両ほど連結されている長い長い列車です。じっくりみていきましたが、見た範囲では、どの車両も同じように見えます。一等客席から三等客席まであると聞いてましたが、どの辺が違うのかよくわかりませんでした。

途中とおった、これが食堂車です。

食堂車。料金も良心的!

食堂車。料金も良心的!

ここで一回オーダーすると、ずっと座っていられるので作業をしたい人には便利です。食堂車にはWIFIつきです。メニューは、カフェラテはホット50バーツ、アイス60バーツ、レモンティーで45バーツです。先ほどお伝えしたように列車内では禁酒なので、ビールなどはありません。料理メニューは英語で「Rice topped with stir-fried chicken and basil」つまり、チキンガパオや、「Pork green curry with rice」(豚グリーンカレー)、「Fried rice with shrimp」エビチャーハンなど8品ほどあって、すべて60バーツです。肉マンまであります。全体的に良心的な値段なので使いやすいです。

トイレはこのような感じです。噂では、昔の日本と同じように線路にそのまま垂れ流し、という話ですがそのようには見えないきれいなものでした。%e3%82%bf%e3%82%a4%e9%89%84%e9%81%93%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac

自分の座席に向かいます。車掌さんが各座席を、寝台車に改造していました。向かい合わせになっている座席のイスがのばせるようになっていてベッドに早変わりするのです。これが座席(ベッドに改造後)の様子です。清潔なシーツが敷かれ、まくら、袋入りのブランケットもあります。通路側カーテンを閉めれば完全個室です。

十分な広さの寝台。

十分な広さの寝台。

広さですが、脚を伸ばして完全に横になっても両サイドに頭や脚はつきません。寝返りもうてます。よほど大柄な人でない限りは、問題ない広さです。また、うれしいことに、全座席に個室内照明とコンセントがついています。写真をとりまくっていたので携帯電話の充電ができるのは助かりました。

 発車!民家すれすれで進む!

20時ちょうどに、列車はゴトリと動き始めました。特に発車アナウンスやベルが鳴るわけではないので、乗る人は10分前には乗り込んでいた方が良いです。

列車はバンコクの郊外に向かって走っていきます。窓からは線路すれすれのところまで民家が立ち並んでいるのがみえてご飯を食べている家族や、テレビをみている上半身裸のおじさんがみえて、浅草の花やしきのジェットコースターかよ、という感じで面白いです。

走り出してすぐに車内検札があるので、車掌さんに切符を見せます。“タイではよくあること”の黄金パターンがここでも健在で、車内は猛烈に冷房が効いていて寒いです。一応、長袖は持って来ていた方がよいでしょう。でも個室カーテンを閉めて配布された毛布をかぶれば、耐えられます。廊下にはテレビがあって大音量で音楽が流れていてうるさいです。(22時には消える。)一晩中消灯はないので、明るいと寝られない人はアイマスクを持っていくとよいでしょう。

通常の座席に戻った状態。

ベッドを組む前の、通常の状態の座席。

アユタヤ駅は日本でいう小田原駅だ?!

長距離列車ですが、バンコク郊外は、結構頻繁にとまります。4駅目が入国管理局が近くにあるラックシー駅、5駅目が空港のあるドンムアンで、20:50頃に到着しました。そのあとは、しばらく停車しなくなり、車窓を見ていても、原野を走っているようで真っ暗です。

21:40頃に久しぶりに列車が止まったので、なんだろう?と外を見ると「アユタヤ」と書いてありました。バンコクにはしばらくいますが、アユタヤに行ったことはなかったのですこし感激しました。昔のアユタヤ王朝の首都だった古い都で、タイの京都みたいな街ですね。

つまり、鉄道を使えばバンコクから1時間40分、ドンムアン空港からでは50分でアユタヤに行けるということになります。タイ国鉄は便数がとても少ないらしいので、希望の時間帯に使えるかどうかはわかりませんが、列車で行ってみてはいかがでしょうか。タイ版の「そうだ、京都行こう!」みたいなものです。

アユタヤを過ぎると線路は北部のチェンマイへ向かう路線と分かれて、東北地方へと向かっていきます。それ以降はしばらく駅に停車せず、車内のTVも消されて就寝モードになります。アユタヤは日本の夜行列車「ムーライトながら」でいうところの小田原駅みたいなポジションでしょうか。学生時代、鉄道で旅をしたのを懐かしく思い出しました。

”消灯時間”の車内。

”消灯時間”の車内。

車掌にベッドを強制追放される!

旅の疲れか、この辺で寝落ちしてしまいました。

タイ国鉄時刻表によると、主な停車駅は、バンコクを20:00に発車して、ドンムアン20:50到着、アユタヤ21:40到着、サラブリー22:22到着、ラムナライ23:58到着、コンケン翌4:17到着、ウドンタニー翌5:53到着、終点ノンカイ翌6:45到着です。(この列車は、コラートは通らないルートです。)2017y01m15d_122312867

翌朝、ウドンタニーに到着したころ、目が覚めました。窓の外は少し明るくなっていて、見渡す限りの畑や野原が広がっています。踏切には農作業の人や早起きの高校生のバイクがみえました。

早朝のタイ東北地方を列車は進む。

早朝のタイ東北地方を列車は進む。

ボーとしていると車掌が周ってきて、寝台を解体し通常の座席に戻していきます。「はい、どいてどいて!」と言われて寝起きの自分も強制的に席を移動させられました。車掌がシーツをはぎとり座席を元に戻すのをみながら「客が降りてからでいいじゃないか。」と思ったのですが、ちょっと強引なモーニングコールだと思えば、問題はありません。

とても快適に眠れました。バスや飛行機の移動だと腰が痛くて苦しいのですが、完全に横になって隣の人を気にしないで寝っ転がりながら移動できるというのはとても楽でした。

タイ王国のさいはて!終点の「ノンカイ駅」とは

6:45、定刻通り終点のノンカイ駅に到着しました。改札が一つしかないこじんまりとした駅です。一応無人駅ではないようです。「津軽海峡冬景色」で例えれば、夜行列車が着いたノンカイ駅は青森駅、メコン川は津軽海峡、といったところですね。南国なので雪はまったくないですが、遠くへ来たものだ、と感慨深いです。

タイ東北本線・終点ノンカイ駅。

タイ東北本線・終点ノンカイ駅。

ここから、メコン川の国境を越えて、ラオスへ向かう国際列車に乗り換えもできるのですが、最初に書いたように、その列車に乗っても首都のビエンチャンまでは行かないので、これは利用せず、バスで国境を越えることにします。

ノンカイ駅からラオスとの国境ゲートまでは1.4㎞です。駅前にトゥクトゥクが停まっていて、「ボーダー(国境)」とか「ラオス」とかいえば、連れて行ってくれます。料金は交渉次第ですが40~80バーツくらいではないでしょうか。自分は、道を知っているので、朝の散歩がてら歩いてみました。

ノンカイ駅を出て左側へ進みます。線路に沿って600m程歩くと大きな通りにぶつかりますので、左折。400m程でT字路にぶつかると右側に大きなゲートが見えます。これが国境のタイ側管理局です。途中信号はないので、車がすいている時に大きな通りを気を付けて横断してしまって下さい。

ノンカイ駅を出て左に進む道。突き当りに大きな通りに出たら左折。

ノンカイ駅を出て左に進む道。突き当りに大きな通りに出たら左折。

このあとは、ラオスへ陸路で国境を越えるときの方法と一緒です。

おおまかに流れだけまとめると、

タイ側国境ゲートで、タイ出国手続き。

国境を越えるだけのバスに乗ってメコン川の国境を越える(予約なしでもその場で乗れる。20バーツ。)

ラオス側国境ゲートで、ラオス入国手続き。

ゲートを出たら、行きたい場所(ビエンチャンの中心地にあるタイ大使館や、ビエンチャンのバスターミナルなど)をトゥクトゥクや白タクの運転手に告げて交渉。タイ大使館まで白タクで200バーツくらいが相場。トゥクトゥクなどは400バーツなどと言ってくるが、高い!と交渉すると、相乗りの他の人を探してくれてみんなで割り勘にして値下げしてくれる。)

といった流れです。

バスで越えるメコン川・国境。この橋には線路もついています。

バスで越えるメコン川・国境。この橋には線路もついています。

バスでメコン川のかかる橋を越える時、道路のすみに線路があって、「あー、列車で越えるときもここを通るのだなー」ということがわかって、いつかは列車で国境越えをしたい。と思うのでした。ビエンチャンまで早く線路を延ばせばよいのに、と思いました。一応、計画はあるのだそうです。でもなかなか実行されないそうで、いろいろな大人の事情があるのでしょう。 

とても快適に移動できました。バスツアーや飛行機の狭い座席では窮屈だ、疲れる、という人は鉄道旅もよいのではないでしょうか?以上、タイの深夜特急!ビザランも便利バンコク~ラオス鉄道旅・寝台車料金レポートでした。

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