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バンコク賃貸マンション物件の種類と探す注意点チェックポイント8選

バンコク賃貸マンション物件の種類と探す注意点チェックポイント8選

目次

これからタイのバンコクへ赴任する予定という方やタイで暮らしてみようと考えている人が最初に悩むのが、マンションやコンドミニアムなど住む物件をどうやって探そう、ということだと思います。新型コロナウィルスの感染防止対策の規制が一段落し、海外からの入国の条件が緩和されているタイでは、これからタイへ移住する人も増えてくると思われますが、どのような物件が良いのかについての情報をまとめます。

タイの住居物件の種類

タイの賃貸住居物件は、大きく分けるとコンドミニアム、サービスアパートメント、一般マンション・アパート、一軒家の4つの種類があります。まずはこのどれかを選ぶことから始めます。

コンドミニアム

日本でいうと高級分譲マンションにあたります。プロンポンやトンローといった高級住宅街など、バンコクのわりとよい場所にあります。20階建てとか30階建てといった大型の建物が多く、200世帯~500世帯が住んでいたりします。見た目は日本のタワーマンションのようにみえますが、特徴的なのは共用施設の豪華さです。
物件によりますが、エントランス部分はホテルのようなロビーになっており、警備員が24時間受付で常駐しています。そこから内部へは電子キーを使う必要があり居住者しか入れないようになっています。エレベーターもその居住者が持っているカードに合った階にしか止まらないシステムになっているところもありますので、防犯面では安心です。
【施設】
共用施設は、これも物件によりますが、中庭にプールがあったり運動ができるジムがあることが多いです。それ以外だと屋上庭園やスカイバー、サウナ、コワーキングスペース、ビリヤード施設などもある場合があります。もちろん居住者は無料で使用できます。また、駅から離れていても、コンドミニアム付属のシャトルカートが最寄り駅まで送迎してくれる無料サービスがついていたりします。夕方などはそのコンドミニアムのあるソイ(路地)の入り口の近くで待っていて、一定数の住民が乗ったらピストン輸送していたりします。ご家族で住まわれる場合、ちょっとした買い物やお子さんの通学などで、このサービスがあるととても便利なので、これがあるかを確認しておいた方が良いです。

サイズはワンルームタイプから2LDK,3LDKなど様々あります。ベッドや冷蔵庫、ソファといった家具は部屋に備え付けですので日本から運んだり買う必要はありません
【家賃】
家賃はバンコク都心部では家賃は1万バーツ台~4万バーツ台とピンキリです。高級イメージがありますが、オンヌットなどのBTSの都心から離れた駅や、スクンビット通り沿い(バンコク中心部を東西に走るメインの大通り)から離れた場所では、ワンルームタイプだと家賃1万~1.4万バーツであったりします。
【住民層】
家賃が高めということで、欧米や日本の駐在員やその家族が住んでいることが多いです。エリアによっては日本人家族だらけという物件もあります。


サービスアパートメント

サービスアパートメントとは、家具つきアパートです。コンドミニアムに比べると高級感はありませんが、便利なので都心の一等地にあったりもします。


【施設】
家具はベッドやTV、冷蔵庫などがそろっています。コンドミニアムのようにジムなどの共用施設はありません。そのかわりマンション共用ですが無料WIFIがついていることが多いです。
コンドミニアムでは基本的にWIFIはありません。たまにあってもオプション料金を払わないと利用できなかったりします。タイでインターネットの契約をするとTRUE社の場合以下の通りです。
月額599バーツ(下り300Mbps 上り300Mbps)月額799バーツ(下り1000Mbps 上り200Mbps)
この金額がかからないこと、ネット業者を呼んで取り付けを依頼する手間を考えると、サービスアパートメントの方がコスパがよいという考え方もできます。ただし、マンション共用のWIFIは、プランが安い場合や住民の接続が多い時間は遅くなるということもありますので、古いアパートの場合は期待しない方が良いかもしれません。また、アパートによってはメイドさんがいて、1週間に1回の部屋の掃除や、一定数のシーツや服の洗濯を無料あるいは格安(1回50~100バーツ程度)でしてくれることもあります。
【家賃】
ワンルームタイプ(18㎡前後)で9000バーツ~12000バーツ前後であります。
【住民層】
都心部では、掃除やWIFIがついていて便利なこともあり欧米の単身者も住んでいますが地元タイの人も多く住んでいます。

一般マンション・アパート

タイの普通の人が住む一般のマンションやアパートもあります。こういうところでは、WIFIもないところもあり、管理人や大家も英語が通じなかったりするので、日本人が住むには少し難易度が高いかもしれません。部屋の雰囲気も安っぽさは否めません。そうはいっても、根気よく探せばタイの中産階級が住む用の、小ぎれいでWIFIもあるマンションがあったりするので、タイでビジネスをして長期定住をする上級者の人は、探してみるとよいかもしれません。
ノマドワーカーの人で格安節約生活をしたいという人は、この手のアパートを探すことになりますが、バンコクの都心の近くでもWIFIやエアコン、ベッドなどの最低限の家具付きの物件で家賃6000バーツ台というのはあります。よくネット上でバンコクで節約生活はいくらで可能か論争になっていたりしますが、エアコンのない部屋に住むような無理をしなくても家賃・電気水道代・ネット代で1ヶ月2万円程度でおさめることはできるのです。郊外で家具なしでエアコンとベッドだけの部屋なら3000~4000バーツという部屋もあります。


一軒家

日本人が住むということはめったにないと思いますが、戸建ての住宅が賃貸物件になっている場合もあります。完全な一戸建てタイプのものとタウンハウスタイプのものがあります。家賃は大きさと大家によりますが、4万バーツ~10万バーツと、古くて状態が悪くてもそれなりの金額になってしまうのでおすすめはしません。また、都心にはほとんどないので、バンコク郊外などアクセスの悪い場所になってしまうという点もデメリットです。


物件を決めるチェックポイントについて

どの物件にするか次に考えるのはエリアだと思います。これについては、仕事場などへの通勤・通学の便のよい所ということになるので人それぞれになります。
日本で働いている会社のバンコク支社への転任が決まったという場合は、会社が推薦しているエリアの物件をいくつか紹介してくれることが多いです。もしその会社でお抱えの物件が特にない場合は、現地の日系不動産業者を紹介されてその業者に物件を探してもらうという場合もあります。
このケースだと日本にいる間に、会社や地元業者から送ってもらった物件候補を写真だけで判断して決めないといけないという段取りになりがちです。家族で行く場合は送る荷物もあるので現地でホテル住まいしながら物件を探すことは難しいからです。
そこで、一度も見たことがないタイの物件を日本から判断するときの判断基準についてお話ししたいと思います。
もちろん、現地で実物を内見する場合も、注意しておいた方が良いチェックポイントです。


1、1Fは避ける

これは日本と同じですが、治安が良いとはいえバンコクでも空き巣は少なくありません。コンドミニアムタイプであれば低層階は駐車場フロアになっていたりするのでないと思いますが、サービスアパートメントや一般のマンションだと1Fや2Fは避けた方が無難です。

2、騒音対策・道路沿いは避ける

大きな道路(スクンビット通りやトンローのスクンビット55通りなど)沿いだと、地図で見る分には便利そうですが、タイの車やバイクの騒音は想像以上にやかましいです。日本のように整備不良の車を警察は取り締まらないので、改造マフラーや古くなったエンジンから黒煙を立てながら、すさまじい騒音を出して走る車やバイクが多いです。最初は、建物の気密性が低いから聞こえるのかと思いましたが、そもそも騒音が大きすぎるのです。したがってコンドミニアムでも防音性は良くないです。内見している昼には気づきにくいですが、夜寝ていると、うるさくてストレスになります。大きな通り沿いではなく、そこから一本入ったソイ(路地)沿いの場合は、地図でそのソイがどこまで続いているかを確認してください。行き止まりになっているソイならよいのですが、どこか別の通りまで続いているソイもあり、その場合は必ず幹線道路の抜け道になっているので交通量は多いです。むしろ低速でバイクが通ることが多いので幹線道路よりもうるさいことがあるので要注意です。
都心を少し離れると高速道路沿いに高層マンションが建っていたりしますが、こういう物件も騒音がある可能性が高いです。
道路沿いだとビアガーデンスタイルの飲食店があることもありますが、夜中まで音楽を鳴らしたりしてうるさいということもあります。大学の近くのワンルーム物件も、タイの富裕層大学生が借りていて夜通し宴会をやるので要注意です。


3、窓の方角について

タイでも南向きの部屋の価値は高いのですが、強烈な日差しを避けるためにメインの窓の向きが北や北東向きという部屋もあります。たしかに涼しいのですが、タイは1年の半分近くが雨季(5月~10月)なので湿気がすごいです。日当たりの悪い部屋は帰宅すると湿気が75%ということもあり、すぐカビだらけになり掃除が大変です。
かといって完全な南向きだと日中の室温が35℃近くになることは普通です。外壁が熱をもってしまうので夜になってもエアコンを止めた途端、室温があがります。タイは電気代が高いのでエアコン代がバカになりません。判断が難しいところです。
意味不明なのは、マンションの共用廊下に面して窓がある物件です。当然人が通るので開けられませんし、防犯上も不安です。

4、床がタイルだとうるさい

なぜかタイの部屋は、コンドミニアムでも一般のアパートでも、床がタイルになっていることが多いです。掃除がしやすいからだと思われますが、上の階の人の足音がうるさいのが盲点です。
日本だと共同住宅では隣人に気を遣って静かに歩く習慣がありますが、欧米の人やタイの人はそういった気配りは一切しません。なぜか夜中でも室内をやたら動き回り、かかとを床に打ち付けるような歩き方をする人が大半なのですが、タイル張りの床だとその音がとても響くのです。最上階に住むのでなければ可能であれば足音のショックを和らげるフローリングタイプの床の物件を選ぶとよいでしょう。ちなみにタイのコンドミニアムやマンションの管理会社は騒音問題など住民トラブルの仲裁には消極的なところが多いです。

5、窓の近くに光源がないか

バンコクでは高層コンドミニアムが密集しているエリアもあります。そして自分の部屋の窓の向かいが、隣のコンドミニアムの駐車場だったりすることがあるのです。距離があるので騒音の問題はないのですが、駐車場なので24時間照明がついており夜寝る時に自分の部屋を消灯するとその光が窓から差し込んできて明るくて寝られないということがあります。かといって遮光カーテンをつけると朝も暗いので起きにくいということもあり、これは住んでからでないと気がつきにくい点です。
隣が30階以上を越す超高層マンションだと、7階や8階くらいまでの高さのフロアを立体駐車場にしていることもあるので、ある程度の高さの階に住んでも十分ありうるトラブルです。駐車場以外では、低層階だと街灯や商業施設の看板の光、意外な盲点は駅近物件だとBTSの駅の光もまぶしいです。BTSの駅は終電のあとも一晩中構内の明かりがついています。駅内の電光広告の光もパチンコ屋のネオンのように点滅するので部屋のなかが、ちかちかします。現地の内見ができない場合は、グーグルマップで周辺の施設で光を出しそうなものはないか、チェックすることをお勧めします。

6、最上階や角部屋は良し悪し

高層コンドミニアムだと最上階は人気がありますが、上記でもお伝えしたように、タイの日差しは強烈なので、なにもさえぎるものがない最上階や角部屋は外壁からの熱気の影響をもろに受けます。
また、屋上が庭園になっている物件だと上を歩く足音が響くこともあります。
コンドミニアム内の騒音でいうと、共用施設のプールが見える部屋だと騒ぐ住民の声が響くこともあります。

7、網戸があるか

コンドミニアムでもマンションでも、窓に網戸がついていない部屋があります。お伝えしたようにタイは電気代が高いのでエアコンをつけっぱなしというのは経済的ではありません。換気のためにも窓を開けたいところですが、熱帯のタイでは高層階でもすぐに蚊やハエが入ってきます。キッチンの排気口と同じ面に窓がある場合などはゴキブリさえ入ってきます。網戸はあった方が良いです。どうしても部屋に網戸がついていなければ、バンコクのホームセンターで網戸用の網を買ってきて自分でつけてしまってもよいかもしれません。

8、その他:室内の設備や周囲の確認

上記は、日本からでもマップや写真などで判断できるチェックポイントですが、実際に内見ができるなら以下の点もチェックしてください。

□ WIFIの確認 
WIFIありという事前説明があっても、携帯電話を持って行ってその場で実際にあるかどうかを確認しましょう。事前説明と実態が違うということはタイではよくあることです。また、可能であれば実際に接続させてもらってスピード計測してもよいでしょう。

□ 水回り確認
雑な内装が多いので、コンドミニアムであっても配管から水漏れしないかは、確認しておきましょう。水圧も弱いことがあります。シンクの下に小さい虫が死んでいたら気密性に問題があるので、生活しだすとゴキブリが出ます。

□ 壁の厚さ
隣人がうるさい人だったらどうしようもないですが、壁の厚さがしっかりしているか、耳を壁にあてて確認してみましょう。コンドミニアムなのに薄い壁で隣の生活音が丸聞こえの物件もあります。

□ 鍵
ルームキーが電子カードキーだと合鍵を作れないですし、エレベーターに乗る時やメインエントランスから出る際にもセンサーへ読み取らせないといけないシステムの場合は、ちょっとコンビニへ行きたい時などにいちいち煩わしいです。

□ 非常口や非常階段の有無
消防法が厳しい日本と同じ感覚でいると、こわいです。いざというときに逃げやすい部屋なのかはみておきましょう。

□ シャワールームの温水器
タイでは都市ガスが普及していないので風呂のシャワーの給湯器はすべて、写真のような電気式の温水器です。ちゃんとお湯が出て壊れていないか確認しましょう。アパートなどの古い物件では給湯器が古すぎないかも確認してください。タイの電圧は高いので、漏電による感電事故死は多いです。

□ 床の色
タイでは床がタイルで白いというケースが多いです。これは足の脂や髪の毛がとても目立ちます

□ 収納
ウォークインクローゼットがついていても、申し訳程度で小さいこともあります。収納スペースがない物件も多いです。荷物が多い人はチェックしておきましょう。

□ ベランダ
ベランダがない物件だと、洗濯物も干せません。また、ベランダの柵がやけに低い物件もあるのですが要注意です。少し前にバンコクで、親が少し留守にしている間に、小さいお子さんが小さい腰かけに上ってベランダから落ちてしまい亡くなったという事故がありました。タイでは転落事故がとても多いのでご注意ください。

□ 必要な施設から近いか
これは、立地の話に戻りますが、妊婦や持病のある方は病院が近いか、お子さんがいる方は日本人学校やインターナショナルスクールへ通いやすい場所か、スーパーマーケットが近いかも大事です。

□ 周囲の水はけ
タイの雨季は道路によっては冠水します。マンションへ帰る時や出かける時、水たまりの中を歩くことになるので、あまり水はけのよくない通り沿いは避けたいです。雨季になってみないとわからないので判断が難しいところです。

タイ・バンコクでの引越しの料金はどのくらい?見積もり判断の目安

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