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日本~バンコク直行便路線と航空会社のコロナ感染対策(2021年年末)

日本~バンコク直行便路線と航空会社のコロナ感染対策(2021年年末)

目次

2021年11月1日より、タイ政府は外国からタイを訪問する人への隔離期間をなくすなど、規制の緩和を行っています。夜の繁華街のカラオケクラブやバーなどの営業は、最短でも2022年1月16日までは引き続き休業を継続という方針が出されています。これについてプラユット首相は「タイ国民の健康を守る措置を12月1日までに導入できないため」と説明しています。

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とても慎重な姿勢ですが、タイではワクチンの接種が少しずつ進み、感染防止対策の基準を設けて飲食店の営業を再開させています。
こうしたなか、日本などの海外からタイへ向かう航空路線と、機内での感染防止対策はどのようになっているのでしょうか。現時点での日本とタイ・バンコクの間で復活している航空路線と、航空会社の新型コロナウィルス感染対策についてまとめてみました。

日本とタイ・バンコクの間で復活している航空路線

2021年11月現在、日本の各空港からタイ・バンコク(スワンナプーム空港)への直行便を運航している航空会社と路線は以下の通りです。

【羽田―バンコク】
JAL、ANA
【成田―バンコク】
JAL、ANA、タイ国際航空、ZIPAIR
【関西国際空港―バンコク】
JAL、ANA、タイ国際航空
【中部国際空港】
タイ国際航空

※新千歳、福岡、那覇の各空港は、コロナ以前は存在していたが現在は、直行便路線は運航されていない。(経由便はあり)
※上記の便のバンコクの空港はすべてスワンナプーム空港到着。

コロナの規制や航空会社のコスト削減などで、以前は多くの日本の空港とタイとを結ぶ路線があましたが、現在は直行便に関しては減少してこれだけになってしまっています。以前はあったエアアジアやノックスクート、タイライオンエアなどのLCCは日本―タイでの運航をしていません。エアアジアは現在、国際便を少しずつ再開させている途上であり、タイのLCCだったノックスクートは倒産してしまっています。
このためLCCが使用することが多かったドンムアン空港には、現在、日本から到着する直行便はありません。新型コロナウィルスの世界的流行は、航空会社や旅行業界へ大きな打撃を与えましたが、このさびしい運航路線をみてもそのことがよくわかります。


日本からタイへ向かう便の感染対策は?

それでは、日本からタイへ行くまでの飛行機の機内などでの、感染防止対策はどのようになっているのでしょうか?安全性は高いのでしょうか?
海外からタイへ到着した渡航者のうち11月1日から5日までの間で、6名の陽性者が判明しています。
もちろん、これは空港や機内で感染したというよりは、元々自国で感染していたが無症状で出国前のPCR検査でも検知されなかったという可能性が高いですが、飛行機の中での感染予防対策がどうなっているかは知っておきたいです。

一例として、タイのナショナルフラッグである、タイ国際航空が運航上で行っている新型コロナウィルス感染防止のための対策についてのマニュアルをまとめてみます。

使用機体の殺菌消毒

航空機の使用前に客室や操縦室の殺菌消毒を行う。消毒方法は、これから使用する機内の全ての部屋で霧状になった消毒液を15分間かけて散布。そして30分間その状態で機内を密封した状態でおき、消毒液を浸透させる。

機内の接触ポイントを重点的に清掃

消毒剤の噴霧後、乗客乗員が触れるポイントを5エリア・36カ所に分類してそのすべてを重点的に拭き取って清掃します。エリアとしては座席、シートポケット、機内の装備品、ギャレー(機内食や飲み物の準備室)、化粧室の各部分。

機内食の衛生管理

タイの農業生産工程管理の基準を満たした素材を用い、機内食の製造に使用する器具や、提供時の食器等のすべてを洗浄・低温殺菌し、リネンも毎回洗濯を行ったものを使用。

空港貨物の衛生管理

全ての貨物を衛生基準に従って検査し、感染リスクがあると思われる貨物の輸送を認めないことで、貨物室の衛生を管理。

職員に対する感染予防対策

パイロットやCA、地上スタッフ、整備士、貨物作業員、誘導スタッフなどの職員に新型コロナウィルス感染予防策について教育、マスクや消毒剤など個人用保護具を支給。
客室乗務員は医療用マスク(N95)またはフェースシールド、ゴム手袋を乗務中着用。


乗客の健康状態の確認

機内感染を防ぐため、搭乗前に全乗客の健康を確認し、感染の疑いのある乗客は空港勤務医の診察が受けられる体制を用意。

空港内施設の清掃

ラウンジやチケットカウンターなど、乗客の接触が多い場所を徹底清掃。

運航中の感染防止対策

・全乗員・乗客は運航中の食事・緊急事以外のマスク着用、搭乗前に手指消毒、指定座席以外への移動の禁止、搭乗から降機まで乗客同士が距離をとるように案内・誘導。
・通常時より化粧室の清掃を頻繁に行う。
・機内食提供後に全乗客の体温測定。
・運航中は常時、機内を高精度の空調システム、HEPAフィルターにより空気を浄化。
・機内wifi サービス、雑誌、新聞サービス、機内販売は停止し、温かいおしぼりの代わりに使い捨ての紙おしぼりの提供に変更。飲み物は使い捨て容器で提供。
・機内の右側(H、J、K席)後方三列を隔離スペースとして未使用で確保。

(以上、タイ国際航空公式サイトでの発表を抜粋・要約)

https://www.thaiairways.com/ja_JP/index.page

これはタイ国際航空の場合の感染防止対策ですが、他の航空会社各社もこのような対策を行っていると思われます。これが本当に徹底されているのなら、感染の可能性はかなりおさえられると思いますが、今後どうなっていくのか見守りたいです。

 

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